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  • 執筆者の写真松田学

訪米で日本ATM化計画まで?必然化する総理の辞任と国民の草莽崛起~世界を動かす原理から今を読み解く~

このGW、どのような計画でお過ごしでしょうか。今年はGWの冒頭に三つの衆院補選が行われ、「立憲共産党」が三選挙区とも制する結果となり、自民党に衝撃を与えています。

唯一候補者を出した島根1区でも自民は惨敗、過日、岸田総理側近から政権交代という言葉も出ていましたが、保守王国の島根でこうだから、総選挙となると惨敗は必至、これで最近囁かれていた今通常国会期末の6月解散は不可能になったとの声が大勢のようです。


岸田総理個人の望みとしては、野党が弱いなか、支持率の動向を見て6月に解散しても過半数は維持できる、一応、勝利は勝利だから、9月の党総裁選では、派閥が解体されたこともあり、自らの再選につながると踏んでいるのでしょう。しかし、今回の補選の結果は予想以上に自民党に対する国民の不信が広がっていることを示しています。自民党各議員にしてみれば、自分の議席がかかっているのですから、岸田氏を羽交い絞めしてでも6月解散は阻止したいところ。だとすると、総裁選後の新しい総理の顔で10月頃の解散か…。


もちろん、サプライズ大好きで、派閥を突如解体したり、政倫審に出たりと、変なところで決断力のある岸田氏のこと、5月電撃訪朝?などの材料が出ると早期解散、そんな可能性がゼロではないという見方も依然としてあります。ただ、同じサプライズなら、突然の総理辞任を演出してみせるのが本当の政治家でしょう。それなら彼の決断力は本物です。


こうした政局的発想とは別に、岸田氏には総理を辞任して頂くべき国益上の理由がありそうです。それは先般の総理訪米で進められた日本の対米隷属化。前号の本コラム欄では、岸田訪米で日本の自衛隊施設や基地、空港や港湾を米軍が自由に使えるようにしたことや、米議会での岸田演説をバイデン側近が書いた可能性などを指摘しました。グローバル・パートナー宣言で米国と共に沈む日本になる?どうも、それだけではとどまらないようです。


ジャーナリストの山口敬之氏によると、同氏に、親しい米国共和党議員から「ウクライナ支援予算は日本がカネを出すというのは本当なのか?」との問い合わせがあったとか…。


先日、あれだけ共和党の反対で連邦議会での通過が困難視されていた9兆円のウクライナ支援予算が、突如、共和党のジョンソン下院議長の歩み寄りで可決に漕ぎつけることになったときは、大変奇異に感じたものです。それまで、メキシコ国境との壁が優先だとして反対していた共和党側に何があったのか?報道されていたのは、トランプ氏が融資の形なら良いとしていたこと。どうも、カラクリは訪米時の岸田-ジョンソン会談にあった…?


その後、ジョンソン議長はマール・ア・ラゴにトランプ氏を訪ねて了解をとったのが、米国からのウクライナ支援は融資の形をとり、その返済資金は日本が出すというスキームだった…これが山口氏の見方です。米国民の血税でないならOK。これでは日本を米国に防衛や先端技術で隷属させるだけでなく、日本人の血税による日本ATM化計画…。


すでに日本は世銀(国際復興開発銀行)によるウクライナ支援の財源として、世銀からの融資を日本が債務保証するスキームに合意しています。この事態を私流に解釈すると、これは米国軍事産業からの兵器の輸入代金を米国が融資し、その返済財源を戦後復興のための国際収支支援という名目で世銀が融資し、ウクライナの現状に鑑みればそれは焦げ付くことになるため、日本が約している交付国債を取り崩す形で世銀融資が償還を受けるという仕組みになることが考えられます。これをどれぐらいの規模で実施するかわかりませんが、9兆円規模となると、日本側ではウクライナ復興増税でもやらないとムリでしょう。


これは事実上の武器供与への加担です。なぜ私たち平和国家の日本国民が、NATOや米国ネオコン利権が引き起こした戦争の継続を国民負担で支えるのか。日本人の血税の使途は日本国民優先のはずでしょう。これが本当だとすると、これこそ国民と民主主義に対する完全なる裏切りであり、岸田売国路線ここに極まれりということになります。


山口氏からはこんなメールが私に…「本気で倒さないと、岸田政権は日本のありとあらゆるものをバイデンのアメリカに献上します。そろそろ草莽崛起の具体的行動が必要ではないかと考えています。」…これこそ総選挙で国民に信を問うべき深刻なテーマでしょう。


ただ、この路線は今に始まったことではありません。GW冒頭の4月28日とは何の日だったかご存知でしょうか。今年の場合は、前述の衆院三補選の日でしたが、実は4・28とは1952年にサンフランシスコ講和条約が発効した日です。実際には、非武装・従米ともいえる当時の吉田ドクトリンのもとでの「なんちゃって」が付く「主権回復の日」。岸田氏はこれを従米隷属化として完成させようとしている宰相だといえます。


この日を本物の独立国家日本としての主権回復の日にしよう!そのために、私を含め数名の有識者が「日本の真の独立を目指す有識者会議」を発足させ、4月25日に内幸町のプレスセンターで「日米両国政府に対する公開声明・新しい日米関係の在り方」を発表する記者会見を行いました。当方は山下英次・大阪市立大学客員教授、田中英道・東北大学名誉教授、私、軍事専門家の矢野義昭氏などでした。


私からは、世界を支配してきたグローバリズムの脅威、これに気付きを得た諸国民が立ち上がり、いまや世界は新たな秩序に移行しようとしていること、日本でも国民運動が起こりつつあり、この動きを本物にするためには私たち日本人自身がGHQ以来の洗脳から脱して正しい歴史認識と資質の高い日本人を取り戻さねばならない…と申し上げました。


では、それを妨げているのは何なのか?との記者側からの質問に対して、私からは即座に、あなたたちメディアだと申し上げました。彼らも分かっていないわけではないようです。ならば、あなたたちも立ち上がりましょう!あなたも日本人でしょ?


現に、戦後の洗脳や誤った歴史観に基づく教育、そして米国主要メディアに支配された日本のメディアが真実を報道できていないことなどから、日本人の多くが日本の歴史も世界の構造も知らされていないままです。今回は、「世界を動かす原理から今を読み解く」ということで、江戸時代の日本は「重武装、中立」のもと、世界で最も幸福な国だったとしている歴史家の茂木誠氏と行った対談の内容から、以下、ご紹介いたします。


●世界単一原理論vs複数原理論…岸田総理の恥ずかしい米議会演説

茂木氏によると…「人類には目指すべき原理があり、それで進んでいるのは欧米であり、他の地域は進化の途上にある劣等国であり、そいつらをお仕置きしてでも正しい方向に導かねばならないという考え方がある。これは例えば、ネオコンなどがおっしゃっていることであり、グローバリズムだ。それに対し、それぞれの文明ごとに目指す方向が違う、世界には複数の原理があるというのがもう一つの考え方。」


「岸田総理が米議会に呼ばれてこんなことをスピーチ…自由と民主主義という名の宇宙船で日本は米国の仲間の船員であることを誇りに思う、共にデッキに立ち…まさにゴールは一つと述べており、そっち側の人。宇宙のどっかに飛んで行ってほしい。」


「あの人の怖いのは自分が売国している気がないこと。本当に正しいと思っている。『ロシアによるいわれなき残酷な侵略』とも述べているが、それは1941年のルーズベルトの対日宣戦と同じ文言。読売がばらしていたが、この演説を書いたのはレーガン大統領のスピーチライターをしていた米国人。日本語のスピーチでは聞いたことがない内容だ。」


「岸田さんはなぜ、米国に行ったら饒舌に?演説では、意味もわからず原稿を読んでいた。それで支持率が上がるのは変だ。こんな下手な演技に引っかかる人がたくさんいる。『今日のウクライナは明日の東アジアかもしれません。』…そこで日本の愛国者たちがそうだ、次は中国だ、だから米国を応援するべし、となる。彼らはうまい。」


●独自の文明国、日本…重武装中立と自給自足、今は逆

「日本には独自の文明がある。世界には8つの文明があるとしたのはハンティントン。本来、日本人が欧米文明に従属するいわれはない。そもそも違うのだから。徳川時代の日本がどうして中立を保ち、唯一植民地にならなかったのか。」


「徳川家光がポルトガル人の来航を禁止したら、彼らがすごすごと去ったわけではない。脅している。全員捕まえて首をはねている。日本ってヤバい国だとなった。欧州が日本に手を出せるようになったのは、蒸気船を発明してから。それはペリー来航の10年前のこと。それまでは日本に船艇を出せなかった。」


「日本は重武装中立、鎖国で、自給自足で、先物取引までやって世界最先端でやっていた。庶民は幸せで街は清潔だと欧州人は驚いていた。これは重武装中立と自給自足経済。日本の国づくりを考える上で大事な要素だ。今は逆。だから国民が幸せになれない。」


●世界の各事象をそれぞれの歴史的背景から捉えると…

・ウクライナ…「ウはちょうど隙間。ロシア・スラブ文明圏と西洋文明圏の隙間。隙間にある国は両方の圧力で紛争が起きるとハンティントンは述べている。必ず紛争が起きると。ウにとっては、どちらにも付かず中立を保ことが平和を保障。しかし、親欧米派がNATO側に傾こうとした結果、バランスが崩れてロシアが軍事侵攻した。」


・ロシア…「ロシア人の行動原理の根本にあるのは恐怖心。たえず周りから侵略されてきた。北からはバイキング、東からはモンゴル、西からはポーランド、南からはトルコから。その中でアイデンティティを保つために必要だったのは力。だから軍事偏重になる。」


「NATOの東方拡大も恐怖心に。第二次大戦で一番死んでいるのはロシア人、2,000万人。ロシアを刺激するとああなる。日ロ関係でも、日本は米国の属国。米国は日本のどこでも米軍基地を置ける、国後と択捉を返したら米軍が出てくると。北方領土が返ってこない一番の理由は日米関係。日本が自立した外交ができないこと。」


・イスラエル…「ユダヤ人…それをどうこう言うものではない。ただ、どんな民族かを知らないと。『日本とユダヤの古代史世界史』を上梓したとき、すべての新聞社が広告を拒否した。ユダヤがタイトルだかららしい。その本はいかにユダヤ人と日本人が助け合ってきたかという中身なのに。日本の陸軍がいかにユダヤ人を助けたか、ユダヤ陰謀論に引っかかってはいけないと書いてある。それをなぜバンするのか。」


「面倒くさいからと隠すと本当のことが広がらず、ユダヤ陰謀論が流されると信じる人が出てくる。自分は陰謀論を広げないためにやっている。」


「ユダヤ人も一枚岩でない、すぐに割れる。イスラエル建国、シオニストユダヤ人はイスラエル国家をいかに守るかが優先。グローバリストユダヤ人がウォール街。ユダヤにも金儲けのために戦争しようという連中とは違う流れがあるし、グローバリストユダヤもアラブの産油国にも投資しているから二股かけている面がある。」


「ガザ紛争については、オスロ合意は4回の中東戦争で疲れ果てて、あの地域をユダヤとパレスチナに分けるしかないとしたものだった。それが続いていたら今回の紛争もなかったが、双方に過激派がいた。両方がぶっ壊している。」


「この問題はどっちが善か悪かでみていない。両方側に戦争を望んでいる勢力がある。ネタニヤフ政権内にもハマスにも。両者はつながっている。オスロ合意を壊そうとしている点で。ハマスもイスラエルが創った組織。ほとんどの人はバカな紛争を終わりにしたいが、あそこまで酷いテロをやると感情的になるから、しばらくは終わらない。」


・イラン…「最終的に米国は中東から撤退する。その後、あの地域を仕切る能力があるのはイランしかない。サウジでは無理。人口、軍事力などからみてもそう。そのイランの中も一枚岩でない。ハマスを応援するテロ側の人間もいれば、平和を望んでいる者もいる。革命防衛隊が前者の一派。今のイラン政府が抑えきれない。かつての関東軍だ。」


「今回、イランが初めてイスラエルを空爆。イスラエル軍がシリアのイラン大使館を叩いた。そこには革命防衛隊がいた。それにイランが報復。」


「では、世界大戦の可能性は?起こらない。イランはそんなバカでない。世界大戦では勝てない。イランの軍事行動はトランプ政権のときにもあった。トランプの数少ない軍事作戦、スレイマニ暗殺。それに対し、イランが米軍基地にミサイル。あの時も世界大戦か?と言われた。しかし、全部事前に米国に通告して、けが人を出さないように。攻撃は国内向けポーズに過ぎず、米国と繋がっていた。今回もそう。アイアンドームでとまっている。」


「真珠湾の時も、これからやるからと言っておけばあれほどごじれなかった。少しやって、あとは米国と交渉していれば…。」


・米国の残虐性…「世界史をみてみると、米国は本当に滅茶苦茶やっている。先住民、インディアンに言語を絶することをやっている。野生動物を狩るように。追い立てて、生物兵器まで。感染症に罹った毛布を送った。インディアンに免疫がないから。出て行かないと反逆罪だと。白人は原罪を背負っているとするキャンセルカルチャーの主張は、ある意味で本当。黒人にも。あれほど人種差別がきつかったのは、米国と南アフリカぐらい。」


「米国人の残虐性をクリアーしてきたのは、この大陸に真のキリスト教国家を立てるためにやってきた、だから野蛮人は排除していいんだと。これは今のネオコンの理屈と同じ。キリスト教が自由と民主主義になっただけ」。


「そこに共産主義が絡んでくる。世界革命の思想。ロシア革命、世界同時革命。そこまでは無理だからロシアだけでというのがスターリンで、トロツキー一派を粛清。米国に逃げ、米国を新しい世界革命の根拠地にしようとした。それがネオコン。それが米国の伝統に混ざった。これはヤバい。」


「第二次大戦もその流れ。その影響が強いのが民主党。日本には核兵器を使ってよいとなった。ルーズベルト大統領はソ連と組んで日本を戦争に。そして、彼はすざまじい人種差別主義者で、特に日本人にものすごい偏見。周りに共産主義者がたくさんいた。その後、米国の残虐性を隠すために日本が悪いという自虐史観が日本に押し付けられた。」


●多極的な世界へと文明が転換しつつある~4・13デモをメディアが徹底的に無視~

「米国のような国家が世界を支配するのではなく、これからは、複数の大国が同時に存在する世界に。日本は国土も人口も大国だから、一個の極になるが、精神が完全にダメになっている。従属すればいいという教育で、中枢部分が腐っている。目を覚まさせるよう、参政党にはお願いします。保守を弾圧する保守もいる。維新の何が保守か?太陽光パネルの何が保守?参政党にとっては、自民党の体たらくはチャンス。」


「国民が立ち上がったという久々に明るいニュースが4月13日の池袋デモだった。いろんな人が集まって、やっとみんな同じ方向を向いたなと感じた。」


「今回は黙っていられなかった。メディアが全く報道しない。紅麹事件、あれで5人が亡くなって、調査すべきと厚労省が言い出して、やればできるのに、なぜワクチンは?紅麹の何百倍も死者が出ているのに。腐れ切ったメディアはもう限界。」


「あの2万人が集結した4・13デモ、公園に入りきれず、幅広い年齢層、若い人も。よくある左翼デモはほぼお年寄り。団体ごとに来ている。今回は一人一人が自分の意志で。勇気を出して初めて参加したという人がたくさんいた。日本の歴史を変えた日だと思う。なのに、マスメディアは黙殺。唯一、時事通信が事実関係と写真だけ。」


「ロバート・ケネディ・ジュニアがこれをXに書いてくれた。権利と自由と国家主権を守らねばならない、医学的な嫌疑、特に巨大製薬企業から距離を置かねばならないと。ワクチンとめろ!!のシュプレヒコール。欧州の大都市ではずっとおきていたこと。それが政治も動かした例もある。日本人も示した。被害者が立ち上がって訴訟も起こした。どれだけ辛かったか。訴訟のほうはさすがにメディアも報道したが。」


「今回のコロナ・ワクチン問題で世界中で気づきが広がっている。米国がまずトランプになって変わり、次はフランス。ルペンが大統領になれば変わる。WHOの言いなりになっている国が少数派になる。世界秩序はパンデミックで変わる。歴史が繰り返す。」


「池袋をみて、日本は大丈夫だと感じた。それを政治の力で。デモを繰り返して規模を大きくしないと。メディアの中にもたぶん、現場の記者さんの中にも、これは報道すべだという人がいるが、上が止めるのだろう。メディアは内部告発しかない。誰がとめるか。」

「今回のデモには歴史的な意味がある。今、私たちはすごい時代に生きている。」

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