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  • 執筆者の写真松田学

子どもたちに注ぐべきはワクチンではなく、日本国の素晴らしさを~すべての答は「日本人に返れ」にあり~

いつまでもコロナモードが続く世の中ですが、最近ではワクチンと東京五輪がニュースネタを占めるなかで、先週からは「選挙モード」も強まってきています。通常国会も閉会し、代議士たちは秋の総選挙に向けて地元に張り付き始めました。総選挙の動向を占うとされる東京都議選も6月25日に告示。ところが、その3日前に、コロナもワクチンも五輪も都議選も、いずれも主役であるはずの小池都知事が忽然と姿を消しました。


緑のおばさん、色々な噂が飛び交っているようです。仮病だとか、都議会選で惨敗が予想される都民ファーストからさっさと逃げて候補者たちを裏切ったとか、今度の総選挙では、先日起訴された菅原前衆議院議員の選挙区で自民党から出馬するとか…どうなることか存じませんが、ご体調のことが本当だとしても、ここまで言われるのは身から出た錆…?


五輪といえば、このところ、天皇陛下が感染拡大を心配しているとおっしゃっているかどうかで大騒ぎ。もし、そうおっしゃったとしても、これをもって陛下は東京五輪に否定的だと解釈すること自体が、天皇を不当に政治利用するものでしょう。天皇は国を「統らす(しらす)」、つまり民の状況をつぶさに知り、民のために祈る存在だということも知らないのでしょうか?民が心配だから祈る、そのお立場から、感染対策をきちんとしてほしいというお気持ちを表されたのだとすれば、それは東京五輪に対する疑問の表明でも政治的発言でもないはず。天皇について、もっと勉強しなければならないと思います。


このことも含め、日本がどのような歴史を歩んできた国なのか、正しく知る国民は決して多くありません。「八紘一宇」を軍国主義だと思い込んでいる日本人がほとんどです。松田政策研究所チャンネルで過日、対談をした葛城奈海さんは、和を守るためにこそ「尚武の精神」を!!日本人は「戦うことを忘れたのですか」、やわらかい物腰で穏やかに、大和なでしこからこう問いかけられると、説得力が違います。自分たちは日本人だった…。


戦ってでも守ろうとするものがない人生とは、いったい何だったのか。天皇のもとに家族のようにまとまり、神が宿る自然を原点とする素晴らしい国。やはり、日本について知る営みこそが、未来に向けたすべての出発点だということを痛感させてくれる対談でした。今回は、私たちが知るべき日本とは何なのか、あらためて考えてみたいと思います。


ワクチンのリスクを整理すると…少なくとも子どもたちには禁忌

最近、子どもたちにはワクチンを打たせてはならないという声があちこちから高まってきました。そもそもコロナ病態の本質は肺炎ではなく血栓症であり、副反応として注目すべきなのはアレルギー反応よりも血栓や循環系障害。すぐに現れる副反応だけでなく、怖いのは将来にわたっていつ発現するかわからない後遺症です。


そもそもRNAウイルスに対してワクチンが禁じられてきた理由であるADE(抗体依存性感染増強)だけでなく、今回初めて使用されている遺伝子型ワクチンが体内で形成を促すスパイク蛋白そのものが血栓を形成する「毒」である可能性があることを、権威ある米国ソーク研究所が明らかにしています。


しかも、ワクチンで注入されるmRNAは、①通常の遺伝子のように体内ですぐに消えるのではなく、ワクチンの効き目をよくするために長寿命との特性を持たせているものであること(上記の「毒」を体内で作り続ける)、②卵巣に蓄積されやすいこと(これが起こす免疫反応が不妊の原因となることは産科学の常識)、③実験の対象となった猫がすべて2年以内に死亡した…以上の①~③は、ファイザー社の内部資料にも記されているそうです。③の実験というのは、米国では20年前の同時多発テロ以降、生物兵器の研究(オバマ政権下で武漢に移管)とともに、遺伝子ワクチンの研究が行われてきたという経緯があります。


特に、日本が台湾に供与したのはアストラゼネカ製でしたが、そのDNAワクチンの場合、人間の細胞の核酸に取り込まれて変化を起こし、生涯、血栓をつくり続ける(血管障害が治らない)身体にしてしまう可能性を指摘する論文も出ています。


河野大臣が不妊症はデマだと言いましたが、その根拠に挙げているのが、ワクチンを接種した妊婦には流産などの特段の問題が生じなかったという米国のデータ。心配されているのは、妊婦にすぐに現れる副反応のことではなく、不妊症のことなのですから、これでは問題のすり替えだとの誹りを免れないでしょう。


これからの人生の時間が長い子どもたちの場合、上記の後遺症がいずれ現れることになるリスクは他の世代よりも高いのは当然です。また、一般に高齢世代から若い世代へと感染が広がっている傾向がありますので、他の世代が接種すれば、子どもたちにあえて打たせる必要もありません。日本民族の将来を守るためにも子ども世代にワクチン注入は禁忌。


日本の建国の由来すら教わっていない日本の子どもたち

しかし、子どもたちには何としても注入したいものがあります。それは建国の由来を始めとする日本についての基本的な知識。まったく学校で教えていません。神武天皇も知らないようです。日本は世界最古の国だと教えるだけで、子どもたちは元気になるそうです。これは皇位が男系継承で万系一世だからであり、世界の中では、天皇陛下はローマ法王とともにエンペラー、他の国王はただのキング、大統領はそれ以下、そんなに偉い人が日本にいると知っただけで子どもたちは元気になる…。


かつて同じ党の衆議院議員として私と行動を共にした田沼たかし・千葉県議会議員は、現在でも一地方議員の枠を超えて、国家のために活動を続けています。その田沼氏が営んでいるのが、子どもたちに日本のことを教える「寺子屋」。戦後、失わせられた日本人としての原点やアイデンティティを取り戻さなければ、コロナ禍から浮上するパワーは生まれないでしょう。彼は、明治天皇の誕生日として戦前は明治節だったのがGHQによって「文化の日」に変えさせられた11月3日を「明治の日」として取り戻す運動も展開しています。


その田沼氏が営む「寺子屋」では、世界中が建国記念の日は国を挙げてお祝いしているのに、日本の誕生日はいつか、みんな知らない。なぜ2月11日なのか、神武天皇が即位した日…そう言うと、みんな驚くそうです。学校で教わる日本史では、縄文時代、弥生時代の次はいきなり邪馬台国、そして聖徳太子。2,600年間、日本が神話とともに歩んできたことは否定できない事実ですが、神話が事実であることが科学的に実証されない限り、学校で教えるべきでないという議論があります。しかし、聖書にも作り話は多々あるでしょう。


日本の国旗は梅干しではなく、太陽のこと、日本は太陽の神様を大事にする国、だから太陽…みんな知らない、びっくりする。日本の国歌は世界最古かつ最短の歌。他国は戦え、殺せ…の歌。日本の国歌はとても穏やかな国歌。国旗国歌の由来も知らずに世界で活躍できますか…みんな元気になる。親が感動してくれる。特に建国の話は、親自身が教わっていないので、親たちが聞きたいからと聞きに来るそうです。


子どもたちが誇りに思う…男系皇統が日本を世界最古の国にしていることの素晴らしさ

皇位の男系継承については、「天壌無窮の神勅」で皇位は世襲にせよと、建国のときから国のあり方はそのように規定されています。それに対して何らかのコントロールをしようとすること自体、おこがましいことでしょう。女系天皇論は、要するに知らないからという面が強いのではないでしょうか。最近の流行りで考えてはいけないものがあるはず。2,680年、世界一古い国、二番はデンマークだが、日本は遥かに長いと言うと、これも子どもたちは喜ぶそうです。女系にしてしまうと、別の王朝になってしまいます。


寺子屋で教えている経験も踏まえ、田沼氏はこう述べています。「日本は敗戦した瞬間でも素晴らしい国だった。たとえ貧乏でも、お前は良いところに生まれた、ご先祖さんも良いことをやっていた、たて糸を尊敬できるように教育すべきだ。自分のルーツや自分のアイデンティティを知るべし。コロナ禍だからこそ、自殺はだめ、自分だけではない、ご先祖様が喜ぶ生き方をしなければ…。ここで頑張ろう、アイデンティティがあれば頑張れる。」


「世界が日本を尊敬している。外交のプロトコールでは、天皇陛下とローマ法王だけがエンペラー。キングより偉い、米国とて大統領に過ぎない。とんでもない偉い人が日本にいることを日本人が知らない。キングに落としていいのか。」


「日本は蛸壺のドメスティックな議論になりがち。世界を見ないと。日露戦争の勝利がどれだけアジアに希望を与えたか。もう一度、アジアのリーダーになるべきだ。志を戦後、我々は失った。一人一人が志を持てねば。日露戦争ではみんなが命をかけていた。有色人種が初めて白人に勝った、第二次大戦で植民地をみんな独立させた、日本はすごい国。」


天皇のもとに家族のようにまとまる日本の大和魂を失ったのか

もう一人、日本の素晴らしさを説いている葛城奈海さんも、対談でこう述べています。


「八紘一宇は好戦的な軍国主義者のスローガンだという教育を受けてきた。天の下に一つの家族。本当の意味は思っていたのとは真逆だった。日本人の戦いぶりが素晴らしかったから、二度とこんな日本人と戦いたくないと思ったGHQが誘導したことによる思考の変化だった。戦争=絶対悪とされたが、相手が武力で襲ってきたらどうするのか。和魂(にぎみたま)と荒魂(あらみたま)。和を守るためには武が必要。両者が一体となったものが大和魂。いつもニコニコしていたら和が保たれるわけではない。その精神を取り戻したい。」


「拉致問題を考えると、日本に男性はいなくなったのかと言いたくなる。日本人を連れ去られているのに何十年間も取り戻していない、武を使う決断ができないのか?海外からみると、なぜ軍事力で取り戻さないのか?となる。連れ戻そうとやってみたのか、お前たちそれでも軍人なのか、と言われる。真面目に国を思う自衛官ほど悶々としている。」


「尖閣諸島には、民間人は行くな。日本政府が尖閣の島々に日本人を上陸させたくない、近づけると上陸してしまう、だから近づけない。しかし、中国公船は悠々と島近くを通っている。海保は追い出すというより、一緒にいるのが当たり前。島の近くには中国船、その周りに海保、その周りに漁船。誰がみても中国の島にしか見えなくなっている。その状況を日本政府が作っている、事なかれ主義で。拉致問題もそう…具体的に何をした?」


「大東亜戦争も禁句…。戦時中に日本が主催した大東亜会議で、19世紀の植民地支配からアジアを解放して平等な国際秩序を目指そうとしたことを皆が知らない。日本が真珠湾を攻撃して…しか知らない。戦中の小学校の教科書は神話から始まり、天皇陛下、村のお祭り…通底しているのはやさしさ。尚武の精神が自然と養われる。こんな素晴らしい国だから守るべきだ…。軍と一緒に。軍が国民を圧迫していたという印象しか与えられていないが、ベースは全然違っていた。自国の歴史への誇りをもったうえで成人できる、感動的。」


「日本は自然を原点としている国。一目一草に神が宿る日本。命をいただいて私たちは生かされている、そのことに私たちは感謝する、そこに日本人の原点がある。形あるものだけでなく、もっと根幹には価値観、自然観、アイデンティティ…それらこそ、国を守ることの根幹。自然環境と国を守ることは一体。西洋では、自然は敵扱い。いまは、戦っても守りたいものがなくなった日本人だとすれば、恐ろしい。」


「民のために祈る天皇陛下のもとに家族のようにまとまる日本、そういう天皇陛下の大御心に応えたいから戦った。天皇にならってパラオの島民とも兄弟の関係を築いて、西洋諸国が虫けらのように扱ったのとは対照的だった。島民は一緒に戦わせてください…日本兵に感謝した。心の絆を築けたのも天皇陛下の大御心だった。特攻隊は強制されて命を落としたのではなかった。家族や故郷を守りたいという気持ちで戦った。」


「そもそも国連は平和の象徴ではなく、戦勝国のためのもの。(いまや日米欧やクアッドが)同盟関係として同じ価値観の国々であるなら、その中で日本が戦争犯罪者のままだと、価値観を共有できないのではないか。そのためには、まずは日本人が目覚めないと。本来はこうだということを知らないと。女性天皇と女系天皇の区別もつかない。世論調査に答える前に勉強してほしい。本来なら小学校で教えるべきもの。」


すべては国のため、国を栄えさせるため…戦後の財界人、出光佐三の生き方

やはり、命より大切な何かのために生きてきたのが日本人であり、そんな生き方ができるのであれば元気になれる国民は多いのではないでしょうか。何もそれは軍事という意味ではなく、そのような思いを持つこと自体が、生き甲斐を失っている人たちに生きるよすがを与えてくれる、その答は、先人が歩んできた日本の歴史にあるのだと思います。


「とてつもない大きな人だった。頭脳が半端でなかった。先を読んでやるべき仕事をした。基本は全て国のため。石油業をやるつもりはなかった。国を栄えさせるために、その手段として石油をやっただけだ。」今の経営者たちに聞かせたい言葉です。松田政策研究所にチャンネルでは、「正伝 出光佐三―日本を愛した経営者の神髄」を上梓された奥本康大さんから、戦後の日本経済の高度成長の礎を築いた財界人、出光佐三のお話も伺いました。


すべては国家のためにという精神があるからこそチャレンジができる。これが出光佐三の生き方。アフターコロナに向けて何をすべきかの答は、日本人をみつめなおし、日本のすばらしさを知るところから自ずと導き出されてくる…。日本独自の経済基盤を確保することの重要性は今回のコロナでも痛感されました。半導体だけではありません。グローバリズムと市場経済への過度な信仰の中で見失われたものがあります。


奥本さん曰く…「出光佐三が40年前に亡くなったとき、昭和天皇が歌を詠まれた。『くにのため ひとよつらぬき つくしたる きみまたさりぬ さびしとおもう』昭和天皇は終戦後、大東亜戦争は『石油で始まり、石油で終わった』と述べられた。石油が国の繁栄につながる、その重要性を昭和天皇はよくご存知だった。出光佐三は戦前も大活躍だった。石油で戦争に大きく貢献した。」


「三島由紀夫は出光佐三の考え方に打たれて、再三面会を申し込んだが、出光が忙しくてお断りし、面会無きまま昭和45年に市ヶ谷の事件、あれを聞いて『すごい日本人がいた』と驚き、出光佐三は葬式のときに弔辞を送った。三島が本当の国士だったことを瞬時に理解。会わなかったことをお詫び。あなたは日本民族三千年の歴史を誇る民族に戻そうとして…。日本民族は全人類的な使命をもつ民族である、と。」


「終戦直後、出光佐三は『玉音を拝して』で三つのことを言っている。愚痴をやめよ、三千年の歴史を見直せ、すぐに建設にとりかかれ。日本人のプライドである。自信をもって日本を愛していた。終戦でうちひしがれていたときに…。日本が存在しなければ東洋文化は滅びていた。その根本には国体がある。皇室中心に日本が一つの家族だから、日本は人類に対する大業を成し遂げてきた。」


「戦争は正義のためなのに、米国は原爆や都市空襲など、正義を自ら失っていた。だから敗戦ではなかった。日本は戦争で目的を達した。国体は護持され、特攻隊精神を生み、三千年の歴史に千鈞の重みを加えた。日本は正義を貫いた。植民地支配からアジアを解放し、調和のとれた世界秩序を創る、そのような意味で日本は勝ったのだ。しかも、日本の国体を世界に知らしめた。…あの当時によく言えたと思う。」


先人から学び、日本人の志を取り戻せ…すべての答が日本の歴史にある

「米国は商売のために戦争をする。ここぞとばかり復興で儲けようとした。GHQをかさに着て、日本の会社が仕事をしにくくなるよう政策を実施した。自分たちの油を日本に高く売りつけて、米国は儲けて日本は高い石油で経済成長できないようにしようとした。米国資本を入れ、日本は石油を融通してもらうしかなかった。」


「出光佐三はそこで俄然、単独でメジャーに対抗。メジャーが意地悪して出光に売るな…その中で日章丸事件が起こった。苦労して国際石油資本の息のかからない石油をイランから直接調達した。それは西洋秩序のもとであり得ないことだった。あえて日章丸をイランに向かわせた。それは勇気と決断だった。英国の支配下にあったイランは大歓迎した。」


「アングロイラニアンという英国の会社が提訴した。日本の裁判所がこれを却下した。当時は裁判所にも武士がいた。植民地支配をしてきた英国が悪いと出光は主張した。大東亜秩序の精神をそのままに。今の裁判所はブルーリボンをつけていくと外されるという偏向した裁判所だが…。」


「米国は品質が粗悪な石油を日本に輸出していた。出光は石油の品質を上げた。それで日本の自動車産業が急激に成長していく。自家取引で仕入れるので統制価格よりも安価で国内に供給でき、日本の製品は3~4割安くなった。こうして加工貿易立国の原点をつくった。日本製品の品質向上の口火をきった。」


「日本独自の経済基盤は維持していかねばならない。最近の出光石油に対する外資支配の問題を出光は残念に思うのではないか。利益は消費者に還元すべし、株式上場をしてはいけないと出光は言っていた。『モノ言う株主』に振り回されてはいけない。会社の理念を通すためには、上場していると守れない。国産会社が日本のために仕事をするのが本来の姿。それは新型コロナで世界中が気付いたことでもある。出光は国産の原点も作った。」


「自分たちの利益よりも国家のため、それあってこそチャレンジができた。人間の真に働く姿を顕現させて国家社会に示唆を与える。これは日本人なら兼ね備えているはずの資質。『日本人に返れ』が、出光の本当の叫びだった。アフターコロナに向けて、答は我々自身を取り戻すことにちゃんと見えている。米中の狭間にあってどうなるかわからないからこそ、高らかに日本の精神を。」


五輪をやっても景気振興の意味がなくなった、国内にコロナウイルスを持ち込まれたらかなわない、感染拡大のリスクがあるから中止だ…東京五輪開催の是非をめぐる最近の議論をみても、日本人は目先のことしか考えられない国民になってしまったのでしょうか。


かつて、植民地主義の打破を掲げ、アジア各国首脳を東京に集めて大東亜会議を主催したのは日本でした。今回、世界各国が共通のルールのもとにフェアプレイ精神を発揮する場を東京で主催するのが東京五輪。コロナで分断された世界だからこそ、そして、国際社会がルールを蹂躙する全体主義的な覇権国による一種の戦争状態にあるからこそ、私たち日本人は出光佐三を始めとする先人たちの生き方から学び、自由と平和秩序に向けた民族としての志を思い出したいものです。

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