大変化の時代に生きる私たちは幸せ~危機管理の専門家が説く、日本の危機を迎え撃つための国民の心構え~
- 松田学
- 2022年12月19日
- 読了時間: 14分
先週の政界の話題といえば、何と言っても「防衛増税」でしょう。与党内からは早速、批判の声が高まり、ついに実施時期は2024年度以降とされるなど具体的な内容の正式決定は先送りされましたが、岸田政権が続く限り、増税自体は行われることになります。ただ、党内からの批判は、唐突な意思決定のあり方や、デフレ経済のもとでの国民心理への悪影響など、主として手続きやタイミングなどを問題視する声が中心でした。
私が主張するように、「世界最大の対外純資産残高を30年以上も続ける日本の4千兆円にのぼる金融資産のポートフォリオの構成を国債増発で少しだけ変更することで、専ら海外を豊かにしてきたマネーの流れを国のまもりや日本人の豊かさに活用することこそが、最大の安定財源だ」といった本質的な政策論を、もっと展開してほしかったと思います。
国防は私たちが過去から受け継いできた日本国家を未来永劫にわたって永続させるもの。特に現在は、日本の主権すら脅かされるほどの危機です。現時点での国防の利益は現世代だけでなく、子々孫々に及ぶもの。こう考えれば、同じ国債でも、償還期限の定めのない永久国債か、少なくとも超長期国債が妥当でしょう。防衛は現在の世代の政治(=国民)の責任でと言う岸田総理の頭には、こうした意味での国家観が欠如しているようです。
国債発行は無責任という発想自体、「財務省支配」?を思わせるものがありますが、私は先の参院選の時から、自民党が選挙で勝てば、岸田総理は増税のメニューを次々と打ち出すと、街頭などでも訴えておりました。「中身カラッポ」?とされる岸田氏は「聞く力」を国民に対してではなく、エリート官僚たちに対して発揮するだろう、なぜなら彼らの言うことを聞かなければ、自分の政策など何もない人なのだから…と。その通りになりました。
防衛増税だけではありません。横文字やアルファベットが大好きな現政権が進めるGXでも、GX債と言いますが、その償還財源はどうするのか。そもそも欧州利権のために進められている脱炭素とかカーボンニュートラルを再エネで推進するためには、莫大な国民負担が不可欠です。いずれ炭素税か何かの形で増税の話になる。加えて「子ども予算倍増」。これも国民負担(消費税率引上げ?)に直結する話ですが、税の論議は来年以降とのこと。
これだけ増税へのレールを敷いてくれる総理を財務省はありがたがっているかもしれませんが、政界はそうはいきません。政治ジャーナリストの山口敬之氏が、増税決定翌日に「昨日の増税決定で政局が始まった。岸田おろしが始まった。2024年度以降にやる、ならば2024年までに増税が来るという時限爆弾が仕掛けられたことになる。」
同氏は参院選後の「黄金の三年間」で政局があるとすれば、財政規律派と積極財政派との党内抗争だろうと、以前から予言していました。さらに同氏は、一部保守系から「岸田を批判すると次は河野になってしまうから、岸田を応援しよう」という声が出ていることを痛烈に批判。岸田応援の某保守系論者に官邸からカネが出ている?とも。その真偽のほどはわかりませんが、同氏にも官邸からオファーがあったとか…。断ったとのことですが。
ただ、そもそも次は河野氏にはならないそうです。「議員票を40票しかとれない、9割がた茂木だ。あるいは菅と安倍系が一枚岩で組んだら茂木の対抗勢力になる。」(山口氏)この話の通りなら岸田氏は政治的には窮地に陥る可能性がありますが、財務省としては岸田は増税シフトへの流れを作ってくれたので、もう要らぬ人になった、「あとは茂木が増税を実行してくれればいい」…?旧大蔵省時代を彷彿とさせるしたたかな財務省が再現?むしろ、今回はとにかく増税を入れ込めたことでホッとしているのが彼らの本音でしょう。
ただ、「財務省支配」よりもっと大きな問題がありそうなのが、グローバリズム勢力による日本の政権支配のほうかもしれません。先日、朝のワイドショー番組「モーニングショー」に対し、視聴者からの非難が殺到したそうです。出てくるのはコロナの後遺症のことばかりで、ワクチン後遺症のことを全く取り上げないのはおかしい、と。
いよいよ国民も気付き始めたようです。それでも、最近、海外で暴露され始めたファイザーと各国政府との秘密契約のことがあるのか、日本政府はワクチンの副反応死を正面から認めることができず、相変わらず膨大な予算を、毒性が強くオミクロンには効かないワクチン購入へと注ぎ込み続けています。最新の医学研究によれば、現在、日本が「感染大国」になったのも、免疫力を低下させてかえって感染を拡大させるものであるワクチンを、世界一の接種率になるまで頻回接種していることによるもの。自民党代議士が私に明かした本音は、「ワクチン禍のことは分かっていても、党の立場上、表立って言えない」…。
海外では接種が控えられつつある、このmRNAワクチンの頻回接種を、未だに国民に勧め続ける岸田総理は何かに怯えているのか…?先の安倍元総理暗殺事件についても、その真相を誰も解明しようとしないことについては、似たような構造があるのかもしれません。
危機管理コンサルタントの丸谷元人氏は、安倍氏暗殺後に生じた不可思議な事態に加え、世界的にコロナ禍が起こされた背景や、日本人が羊の如く実験場であり続けてきた様相などについて鋭い指摘をしています。前回に続き、今回も同氏の見解を以下、ご紹介します。
●安倍氏暗殺後の不可思議…誰もが真相を追及しようとしないことが示す日本の危機
今年の数ある異常事態の中で最も異常さを感じさせた事件は何かといえば、それは安倍元総理の暗殺事件。丸谷氏によると、「まともに『なぜ』を誰も議論しないかのかが最も怖い話だ。あれを調べたらやられてしまうということをなんとなく皆が感じている。」
「そもそも日本は、現役の大臣や政治家が不審死をしている国だ。首を吊った…など。みな忘れるが、政治家の暗殺?という事件は他の先進国よりずっと多い。我々はそんなに思っていないが、他国からみるとそうだ。」
「今回の違いは歴代総理がまさに暗殺されたこと。地下鉄サリン事件を『事件』と言っているようなものだ。『テロ』でなくしている。背後に何かあると感じている人が多い。闇が大きすぎるように感じるがゆえに、一歩も踏み出せない人と、テレビを見て怖いね、山上が可哀そうに分かれている。ごく一部を除いて真相追及のガッツが誰にもない。追及すれば殺される、痴漢にされる、そういった社会的暗殺を恐れている。」
「誰もが追及しない、もやもやしたものがある。これが戦後からある日本の現実。政府筋から脅されているという言論人もいる。これが危機であるという意味は、誰が殺したかよりも、簡単に殺され、風化させられてしまうような言語空間しか許されていないこと。」
「勇気がない人たちが大半になっているので、やっている側はもう一度やっても大丈夫となり、次々とやられて、いいなりになる。その中で誰かが立ち上がって、違うんではないか、恐怖の脅しに屈しない、自分が死んでも仲間が意思を継いでいくというものを作っていかねばならない。一人に頼ってはいけない。理想を共有する人をたくさんつくり、リーダーを斬っても、あとから雨後のタケノコのように出てくるようにすべきだ。」
「俺が引っ張っている、ではなく、同じレベルで語れる人がたくさんいるというのが国を守る。参政党がそうであれば、唯一の希望だ。ボディガードはつけて、それでもダメになったときは次の人がどんどん出てくるという感じにしておく。それだと成仏できる。」
「痴漢にされる例は多い。親告罪で抵抗するすべがない。言論、政治活動をすることにはそういう危険が伴う。気を付けてほしい。腰から下は責任持てないと言う人がいてもいい。日本を潰そうとする勢力はそういう所を狙ってくる。そこをいかに減らしておくかだ。男だから、時にヘンなことを言うこともあると昔の政治家は言っていた。」
「安倍さんが亡くなって以降、自民党は腑抜け状態。これがいけない。次が出てこないとならない。あれだけ世話になっていたのでは?なぜ、『かたきをとるぞ、兄貴』が出ないのか。殺されても戦う人がいない。清和会もみんなサラリーマンだったのか。」
●米国の分断は、日本より先行して国民が目覚め始めたことで起こっている…
「米国も音を立てて壊れていっている。三年前から内戦だと言われてきたが、今なら、まさに内戦だと言う人が多い。2020年のBLM(ブラック・ライヴズ・マター)は中国でいえば文革のようなものだ。それで分断して互いに戦わして弱体化する。1%の超トップが最下層を分断して戦わせて統治している。」
「これはトランプ支持者だけでない。民主党でもサンダース支持者、まともで冷静なバランス取れた支持者がいて、齟齬がない。一般のトランプ応援者と対立しなくてよいのに、それを対立させている構造がある。自由民主主義対トランプ派という構図で戦わせている。これはプーチンが独裁専制だと言っているようなもの。民衆が分けられてドンパチに…。」
「米国民が目覚め始めているのに対し、日本が惰眠をむさぼっている。だから米国は分裂し始めている。目覚めている人たちがいるからだ。ウクライナ戦争ふざけるなという人たちもたくさんいる。ベトナム戦争で何もなかったという歴史も経験している。」
「ワクチンはおかしいという人たちに対し、インフルエンサーが反ワクチン派は学歴や収入が低くて、というカテゴライズをしている。トランプ派もそうされている。レッテルを貼ろうとしているあなたは誰なのかが大事。カネがどこから出ているかを見ないと戦えない。反ワクチンは反科学とされており、ここは心理戦でもある。」
●新型コロナ禍は人工的に引き起こされた?…その背景には優生学の発想が…
「2020年の時点で、自分は、新型コロナウイルスは人工的なものに間違いないと言っていた。過去にウイルスバラマキの事例は、アフリカなどには山ほどある。だから、アフリカはワクチンを打っていない。欧米人がニコニコ顔なのは何かある、と。」
「中国だけで、こんなウイルスは開発できない。ウイルスの機能獲得にカネを出したのもファウチだ。何億円の金を武漢の研究所に入れて、カナダの女性が勝手に持っていったというストーリーを作った。過去のネオコンの論文では、21世紀の主要な兵器は生物兵器だとされていた。新型インフル、トンコレラ、エボラ…自然発生のはずがない。蝙蝠も2,500km離れた雲南省のもの。飛んでくるはずがない。エボラもホストの蝙蝠は見つかっていないのに、そういう話になっている。」
「バイナリー兵器…合わせたら毒になる。生物と化学兵器を合わせたもの。新型コロナで1年脅して、本物の解決はワクチンだと。まんまとそれに乗った。目的は人口削減。」
「これは欧米が150年以上やってきた優生学。ローマクラブで『成長の限界』。100年持たない、地球を存続させる上で人類が敵とされた。すべては人口削減。米国の公式な政策の中に、新興国での人口を増やさないというのがある。資源国の側で人が増えると、こちらが負けてしまうから。マルサスの人口論、食い扶持の話。収穫逓減の理論だ。人口がどんどん増えて食料が足りなくなる、だから殺せ。」
「これを人種衛生学などと名前を変えてやってきたのが欧米のエリートたちだ。ビル・ゲイツは単なる使用人に過ぎない。日本人には理解不可能な欧米白人の超エリート層の発想だ。ゲイツはワクチンで人口を10~15%減らせると言っていた。」
「これが新興国や、これから人口が爆発的に増え続けるアフリカが対象ならわかるが、なぜ先進国でもワクチン接種を推進したかというと、いまは内戦の話にもつながるが、超エリート層にとっては、人権やライフスタイルの主張をする教育を受けた中間層が彼らの敵だからだ。中間層はやかましい存在になった。闇を暴くし、デモをやる。中流層を破壊してしまえば、知識も教育もない人たちを消してしまえる。これはまさに、中流層を破壊しようとした文革と同じ。トランプを支持した中流層は、文革でいえば資本主義の走狗。」
●日本は実験場、日本国民はあまりに羊…これからは「気候変動」が全ての原因に
「日本は人体実験場。これまでも、そのように位置づけられてきた。広島や長崎も人体実験だった。7月に降伏すると日本は言っていたのに、原爆を落とした。ソ連の近代化を助けたのは米国だった。ソ連の脅威に備えて原爆を投下したというのはまやかしだ。」
「日本人は世界でもいちばん健康的だし、島国で情報統制しやすく、医師もデータ管理をきちんとやってくれる。羊のボスたちが、殺される自分たちをちゃんと管理してくれる国だ。実験台としては最高。空襲もそうだった。都市爆撃では保険会社を連れてきた。戦前の火災発生件数の統計に基づいて焼夷弾攻撃で、一晩で東京で10万人が亡くなった。」
「GHQが言論弾圧のために『糞書』をしたのも実験だった。イラクを対日占領方式で統治しようとしたが、イラク人はもっと骨があって、アラーだと言った。それで米国は撤退。日本人は従順すぎる。モルモットである。残念なことだが…。我々はモルモットでないぞ、と、いずれ国民も気が付く時が来ると思う。」
「人を疑わないのは美徳かもしれないが、海外ではアホである。考えた結果信じようというのと、やたらに信じるのとは異なる。日本人は一緒に飯を食ってカラオケすると相手を信じてしまうが、中国や韓国は、そこから日本に賠償請求するネタを探し始める。失敗したときのために日本に責任をかぶせる担当マネージャーを置いたりしている。」
「セキュリティで大事なのはアマノジャクの精神。そんなわけない、という突っ込みが必要。日本人はひっかかりやすい。ハニートラップでは、恥ずかしくなるのがもっとよくない。皆策に御迷惑?迷惑かけていない。下半身のことに責任とれ?過剰に恥ずかしがって、謝ることを教えるスクールまである。日本ほど過剰に謝り倒して、30秒、頭を下げる角度まで研修する機関もある。」
「共和党が下院の多数を占めて、ファウチは逃げようとしている。間違いなく、責任追及を恐れて。次のパンデミックは準備していると思う。」
「ただ、これから起きるすべての問題は気候変動が原因にされるだろう。氷が解けてウイルスが出てきた…食料がないのも気候変動。それに対して疑問を出してはいけないことになっている。我々の思考能力が下がっているので、気候変動を批判すると陰謀論だと言われ、そこで思考がシャットダウンする。気候変動と言って、そこには必ず利権がある。アフガンで武器が売れなくなると、バイデンがウクライナ戦争へと煽った。ヌーランド国務次官は、『プーチンがこれだけ簡単に乗ってくるとは思わなかった』と。」
●来年に向けて、日本は、参政党は…絶望を共有すれば希望が生まれる
「参政党を見ていると、新党なので色々ごちゃごちゃあるが、そういう妨害活動はもっと増える。それを見てやめる人たちも増える。左右から潰そうという力が働く。組織をどう防衛するか。それができなければ、この国を再興させることはできない。」
「代表者よりも、党員の皆さんが、そんなことで分裂していたら大きな敵とは戦えない。上も下も理念が大事。雨後のタケノコのように第二の松田、神谷が出てこないと、こんな戦争には勝てない。
「来年は参政党を鍛える年だ。仲良しよいこちゃんパーティーだと自らを弱体化するだけだ。内外からの攻撃で強くなっていく。来年が大切。1~2年経ち、3年後には強くなる。」
「今の岸田はもうダメ。では河野なのか?かつて、外国の情報関係の人が、将来は岸田、河野、小泉と言っていた。今更ながら思い出す。ちゃんとそうなったなと。河野の人気は世論調査でそうなのだが、これはいくらでも操作できる。ウソはいけないが、編集はOK。」
「例えば、この丸谷-松田対談について、丸谷はナチスの支持者であり、松田は毛沢東礼賛者だとする脚色は、いくらでも簡単にできること。そういう攻撃をやられたことのない人は慌てるが、大したことないとすべきもの。去る人が去っても仕方ない。去る人は同じことをやる。それで踏みとどまってくれる人とやる。岸田を良しとする人たちはテレビしか見ていないが、そういう人をどう動かすかが課題だろう。」
「見ていて面白い。こんなに大きく世界が変わる時代に生まれた我々は幸せだ。だから、それを楽しまなければならない。現在の危機は序の口だ。それで絶望する、絶望できるのは幸せなことだ。絶望を多くの人たちと共有できれば希望が生まれる。その場が参政党だ。」
…先週から某党関係による参政党に対する妨害活動が酷くなっており、12月14日での新橋駅前の街頭演説では、私の声が聞こえなくなるほどの拡声器による妨害が行われ、街頭演説会が中止に追い込まれるという事態まで発生しました。ただ、それをやればやるほど、党内の結束は強まり、党内からも異分子が炙り出される効果があるようです。
どこからカネが出ているのかわかりませんが、日本が強くなることへの妨害工作は今に始まったことではないでしょう。安倍総理の改憲が「もりかけさくら」で妨げられた通りです。今年はそうしたグローバル勢力の存在が日本でも明確になった年でした。
いまや10万人政党となり、全国にも200近くの支部が設立された参政党が、自党の危機に対して結束して臨み、強い政党へと飛躍できるかどうかは、もしかすると、これから本格化する国難を日本国民が結束して乗り切れるかどうかの試金石になるかもしれません。松田政策研究所ニコニコチャンネルの会員向け生配信枠で丸谷氏と行った対談は、そんな覚悟を強めさせてくれるものでした。
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