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  • 執筆者の写真松田学

グローバリズムと「日本国家の軸」~過去に区切りをつける癸卯の年、参政党はどんな飛躍をめざすのか~

今年の干支は癸卯。これまでのことに区切りをつけ、新たな飛躍をする年と言われます。前号のコラムで、私はこの意味を、昨年までの戦後77年間のナショナリズム停滞の時代を終わらせ、国家としてどの国でも当たり前のナショナリズムの再興へと飛躍する年と表現しました。明治維新から敗戦までの77年が、黒船以来のグローバリズムに直面した私たちの先達たちが、日本国家を軸に近代化を遂げた77年だったとすれば、その後77年の時を経た現在は、まさにそうした国家意識を再び取り戻すべき時期。


明治維新からの77年は最終的に敗戦で終わりましたが、それは歴史的には敗戦ではなく、日本が戦った「大東亜戦争」が、19世紀からの植民地秩序からアジアや有色人種を解放し、戦後の平等な国際秩序を実現したという意味で、理念の上では決して敗戦ではなかったと言われます。さまざまな国家や民族が共存し合う「八紘為宇」の理念こそ、まさに「世界に大調和を生む」参政党の日本復活の理念でもあります。


これと真っ向から反するのが、経済的利益のために世界を同質化して各国の独自性も主権も民主主義も否定しながら世界支配を進めるグローバリズム。今年の課題も、これとどう向き合い、折り合いをつけていくか。そのために不可欠なのが、維新の時と同様、日本の国家としての軸でしょう。戦前の77年は不幸な戦争で終わりましたが、この理念のもとに再興される日本は、これからの地球文明を先導する国として世界とともに繁栄していく国になる。今年がその第一歩をしるす年になることを願うものです。


NHKで1月8日に放映された日曜討論に、私は参政党代表として初めて出演しましたが、こんな思いを国民にメッセージとして伝えたいと思いきや、今回は「党首に問う、2023年、政治はどう動くか」のインタビュー形式で、事前収録で私に割り当てられた時間はたった1分!!これでは何も言えません。国会に5議席以上を有する政党(自民党以下7党)が常連の本番組では、それ以外の3党が例外的に出演できても、一議席の政党に与えられたプレゼンスはこんなもの。やはり地上波メディアは既存勢力を守る側なのか…。


7党の党首にNHKは財政に関する質問をぶつけて、それぞれ昼のニュースで流れていましたが、3党の党首にはそんな質問すらなく、特に1分枠の私には政策など具体的なことを話す時間は全く無し。昨年の参院選で国民運動のうねりとなり、結果として参政党が国政政党になったことで、日本の政治に新しい選択肢ができたことを多くの有権者に知っていただく年にしたいというメッセージを伝えるのが精いっぱいでした。


ご覧になられたでしょうか?こちらは、この1分間インタビューの録画です↓


新興勢力に対しては政策についての発言を封じて国民に伝わりにくくし、結局、日本が変わることを抑制しているのが大手メディア。彼らが発信の機会を与えない参政党こそが、これからの時代の国民意識を代表していると信じる私としては、やはり早期に衆院を解散していただいて、わが党が5議席以上取らないと、日本の再興はできないと感じました。


このインタビューではなんとか「グローバリズム」と「日本の国家の軸」というキーワードに触れられましたが、このテーマを考える上で、今回は、昨年の参院選をともに闘い、日本で最も年齢を感じさせない大活躍をされた、現在は参政党アドバイザーの武田邦彦先生(今年で80歳を迎えられます)が私との対談で語った内容をご紹介したいと思います。


もう一つ、癸卯の年として、これまでの三年に区切りをつけてほしいのが「コロナ脳」。米国滞在中の山口敬之氏の話では、米国ではコロナの話題はもはやゼロで、ワクチンの頻回接種が免疫力を低下させて感染を拡大させることが国民の間で広く知られるようになっているそうです。オミクロン株が要するに風邪であるということが欧米ではすでに認識され、誰もマスクを着用していないのに対し、日本では外を歩く人ですら大半がマスク姿。


今年の元旦は、日本では新年祝賀の儀で、日本国の象徴であられる、壇上の陛下のご尊顔まで、その半分がマスクに覆われたお姿…。まるで日本人にとってのコロナ禍を象徴してくださっているかのようでした。これに対し、世界に新年の祝賀を発信するウィーンのニューイヤーコンサート生中継では、観客たちすら誰も着用していない光景が…。


いまや日本ではコロナ禍というよりも、マスク禍でありワクチン禍。新年を迎え、そろそろ日本国政府も国民も科学的に思考してみてはどうでしょうか。オミクロン株は、私たちが子どもの頃からかかってきた喉風邪が、感染力が60~70倍になる形で大流行しているもの。マスクを着けようが何をしようが感染自体は防ぎようがなく、すでに国民のほとんどが一度は感染したはずです。感染中にたまたまPCR検査をすれば陽性になるわけです。


問題は、感染しても発症するかどうかであり、ほとんどの人が無症候で、感染した自覚がないなかで、免疫力が弱っている方が発症します。きつい症状になる方も多いと思いますが、昔から「風邪は万病の源」。毎年、多数の高齢者が風邪をきっかけに亡くなっています。くれぐれも風邪をひかないよう、マスクより大事なのはうがいや手洗い。免疫物質を大量に含む唾液を出すためにガムを噛む習慣も、井上正康先生は勧めています。


現状では今年も井上先生と私の共著「マスクを捨てよ、町へ出よう」の普及が欠かせないようですが、コロナ脳に早く区切りをつけないと、日本の「飛躍」もないでしょう。コロナ情勢については、今号でも私のブログ記事をご紹介していますので、ご参照ください。


●祖国に誇りを持てない子どもはゆがむ…日本にはもう参政党しか政党がなくなった?

武田邦彦先生にとって昨年は…、「参政党の最初の活動に参加できたのは自分の人生にとって素晴らしいことだった。来る方々の熱意が伝わってきて自分も元気になった。参政党の躍進は日本にとってものすごくいいことだった。」


「ある団体で日の丸の前でみんなで国歌を歌うときにみんな遠慮していた。残念だった。自国の国歌を歌うのに恥ずかしいとか躊躇するというのは、GHQ以来の洗脳によるもの。しかし、自分もやっぱり声がつまる。祖国に誇りを持てない子どもはゆがむというのは学問的には分かっている。おじいちゃんおばあちゃんも日本国家も立派だということで、いちばん辛い思春期を乗り越えられるものだ。」


「ところが、立憲民主党が総理に向かって、台湾独立を支持しないと述べた。この党が中国に対してどんな政策かが今まで見えなかった。核ミサイルを日本に向けているのが中国。いいのか悪いのか。立憲民主党が日本に背を向けている党であることがはっきりした。」


「その言い方も『バイデンも台湾の独立を支持していないんだから』と。日本は独立国なのか。立憲民主党は日本より中国が良くなってほしいと思っているという態度がはっきりした。これでは、来年、衆議院選挙があっても誰にとっても投票する意味がない。日本にいる中国人にとってだけだ。あとは林外相や小池都知事が、『私も日本がダメになって中国が繁栄するのが大事ですと、はっきり言ってくれればいい。』」


「英国病のとき、こんな祖国のために仕事をしたくないというのが英国人たちだった。反日の人たちは、日本を罰することで日本をダメにしてみんなの幸福を奪った人々。国歌を歌ったら極右政党?参政党にとっては、現在は敵失が多い。自民党は増税、カネを配ればいいという政党。17%が支持といっても、みんながいいと思っていない。立憲民主党も中国だし、日本にはもう、参政党しか政党がなくなった。」


●いまは日本をよくしようと、国民がいっときまとまらねばならないとき

「自民党のようにお金を中心に動けば、党というものはまとまるもの。野党が分裂するのは、主義主張でまとまっている政党だからだ。参政党のこれからは、日本国をよくしようというのが中心。これで団結してほしい。その次は割れてしまうものだが、そこで喧嘩してはいけない。日本の長い政治のことを考えると、まずは、米中よりは日本をよくしようということで国民がいっとき、固まらねばならない。自分が正しいと思うことをやって生きるのが人間の幸せだ。反日なら日本に住まねばよい。」


「参政党の内紛とか外部からの攻撃の話があったが、いずれもスキャンダル的な攻撃であり、日本をよくしようという根本的な攻撃ではない。だから何ら致命的ではない。参政党を今攻撃している人の言い分を学者としてみると、政策とかではない。恨みとか、お金とか、そういうもので動く人の意見だ。参政党はこうだが、俺はこっちがいいという政策を言わないで政党に文句つけても困ってしまう。参政党側がドキッとするような我々の政策の欠陥とか、これでは日本はよくならないということを言っているのではない。」


●懸念される世界の潮流は国家主権から世界主権への移行

「ダボス会議のようなところが、選挙もないし国家でもないのに大きな顔をしている。そこに岸田首相が喜んで行く。国家主権から世界主権へ。昨年はちょうど、これが大きく踏み出した。国家主権ではない存在や特定の国が世界を牛耳っている。選挙で選ばれたものではなく、これではどこが主権なのか?世界主権ができて、国民としての主権をどんどん失う。これが今年の大きな動き。世界主権のもとで我々は選挙権を奪われるようなもの。こういう見方が『陰謀論』ではなくなり、オープンになった。」


「国連も、世界の戦争を止めてくれと言う存在のはずの常任理事国5か国が、全部、戦争をしている。台湾の人がいやだと言っているのに中国が武力でやるのなら、常任理事国やめてください。林外相はそう言うべきだ。」


「グローバルな存在が前面に出てきた。それに気がついた人たちが参政党を応援した。ファーストフード、遺伝子改変、日本に入ってきて、それへの反撃で、日本古来のもの食べようとなった。食品については米国ファーストフードが世界に行って、その危険性に気付いたが、軍事やマネーの世界主権の恐ろしさに気付くべきだ。岸田さんではダメ。」


「言論も自由が奪われた。日本国憲法の上に世界主権があり、それによって言論の自由が崩れても、誰も何も言わなかった。グローバリズムというのは、世界選挙があって、権利も…というのでなければならないはず。何か闇でやるのではなく、選挙でやるのが本来の筋だ。人間の権利は保つ、これを言わないと、我々は虫けらとなって個性もなくなる。」


●グローバリズム全体主義の本質と参政党の役割

「欧州は働くことが犯罪。日本は逆だから奴隷が要らない。悪い欧州文明に染まるのがよくない。残業規制もそう。自由意志で遊ぶならいいが、僕らが自由を失うだけだ。グローバリズムとはナチスやスターリンのようなもの。」


「小池都知事がそう。自分の思想が偉いと思っている。都内に建てる住宅に太陽光パネル、中国大喜び。電気自動車も。そして、タートルネックを着ましょう。人の服装を都知事とか首相が指定してはいけない。全体主義の本性をあらわにしてきた。」


「我々がなぜ生を受けてきたかわからなくなるのが全体主義。だから、参政党のために力を尽くしたい。地方選挙でひとりでも多く当選し、日本人が自分たちで権利を持ち、自分たちで考えられる社会にしたい。参政党が支部挙げて頑張る姿を国民は見ている。国民が人生生まれて良かったと思えるようになるのが政治の喜びだ。」


「この頃、私たちの生活はお金だけ。それだと何も残らない。政治はそこを考えねばならない。今だけカネだけ自分だけ…どこの国もそう。これがグローバリズム。囲い込んで人間を破壊する。生きがいを奪って生きていても仕方ない社会を作ってはいけない。」


「その代表者が小池知事。東京都を出ていくと300万円くれる?地方を魅力的にして移ってくるようにするのが政治だ。だんだん奴隷になってきた。『ステイホーム』とも言っていた。衆院解散では参政党に入れないと、あなたがた、何のために生きていくのかという国になってしまう。」


…グローバル全体主義は国家だけでなく、人間が生きる意味まで失わせる、これを阻止しようとしている国政政党は参政党だけだというのが、武田先生が現在も、自らの時間をすべて捧げて参政党の各支部で啓発活動を続けている理由なのでしょう。


昨年の「参政党現象」に際しては、子どもたちから次々と応援の手紙を受け取ったことを忘れることができません。そこに書かれていたのは、「ゴレンジャーの皆さんが日本の国の素晴らしさを言ってくれていることが、私たちに勇気を与えてくれている。私たちの世代が引き継いでいきたい」という内容でした。


やはり、自国に対する誇りや思いというものが子どもを元気づけ、人間として生きる意味と、人生を前向きに生きていく力を与えていくのでしょう。ここに、今年から開始したいナショナリズム再興の意味を見出したいと思います。


何事も日本の国家を軸にして問題解決を図り、未来を創造していく…たった1分のインタビューでは、この意味を伝えきれませんでしたが、今年は統一地方選挙に続き、解散総選挙があるかもしれない参政党にとっては勝負の年。日本にとって真に「癸卯」にふさわしい年にしたいと思います。

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