• 松田学

軍事専門家の警告…日本がロシアを敵に回せない理由(ワケ)~停戦を迫られるのは民主主義国の西側か?~

いつ終わるとも知れないウクライナ紛争、対独戦勝記念式典でプーチンはネオナチとの闘いを強調しましたが、演説はウクライナ侵攻の正当化にとどまり、恐れられていたような全面的な戦争宣言は控えられました。そもそもプーチンがよく言われるようなロシア民族主義者だというのは、間違いだそうです。確かに、ソ連やロシアの指導者たちの出自をみると、プーチンを含め純粋なロシア人はほとんどおらず、むしろ、ウクライナ人が多い!!あのブレジネフも、いまロシアが抑えたドンバス地方出身のウクライナ人でした。


ウクライナ頑張れ、民族自決をと言うのは、中国が沖縄を日本から分離独立させる工作を正当化するもの…八幡和郎氏の指摘です。とにかく侵攻した側が悪い、侵攻された側は全て正しいの一辺倒では、日本は原爆を落とした米国を永久に批判できなくなる…。


ロシアけしからんと言っても、それで自分のところに火の粉が飛んでくるようなことは、欧州などはうまくすり抜けて言っていないのに、日本は本当に大丈夫?ウクライナ戦争で日本は米英べったりのことをやるあまり、国益を考えることを忘れていないか…。


こうした八幡氏の指摘を聴いていると…頭カラッポな如く、ただ米英に追随しているだけに見えるのが岸田さん…したたかに国益を考える芯の通った総理大臣でなければ、それが日本をいずれ窮地に追い込んでしまうかもしれません。対ロ制裁でG7と歩調を合わせることは必要ですが、何事も国益を中心に据えて複眼的に物事を分析することが大切。ただ、私は決してロシア支持者ではなく、ウクライナ派でもロシア派でもない日本派です。


軍事専門家の見方では、ロシアの本格的な軍事力投入はこれからだそうです。プーチンは絶対に、これまで抑えたウクライナ東部と南部を手放すことはない。もし、そうせざるを得なくなれば、その時が、核を行使する時。対する西側は、こちらも米国が途方もない軍事力をウクライナ支援に投入し続け、結果として、戦争は長引く。


矢野義昭氏との二度目の対談では、ウクライナ戦争の現状に加え、今後の国際情勢の展開や日本の安全保障に与える影響について、軍事専門家の立場から分析を加えていただきました。自国の安全保障のことを考えれば、日本はロシアの友好的中立国であってほしい…敵は中国、ロシアは敵に回さないでほしい…これが、軍事的観点からみた日本の現状であり、その冷静な分析に基づく結論です。今回は、この矢野氏の分析もご紹介いたします。


●ロシアは多民族共存の国…プーチンがロシア民族主義者ではない理由(ワケ)

レーニンはお父さんがモンゴル系で、スターリンはジョージア出身、トロツキーはユダヤ系ウクライナ人、フルシチョフはウクライナ共産党で偉くなってトップになって、クリミアをロシアから奪ってウクライナにくっつけた人(これが現在の紛争の根本にある)、ブレジネフはドンバス出身のウクライナ人、ゴルバチョフは父はコーカサスのロシア人、母はウクライナ系、奥さんはウクライナの関係、プーチンはジョージア系、愛人はタタール系、ラブロフ外相はアルメニア…。ロシアの中で多民族がみんな仲良くやってきました。


プーチンは「ウクライナの民族主義者はけしからん」としており、極端な民族主義者を彼はナチと呼んでいる面がありそうです。そもそもロシア民族が他の民族を支配したというのは間違いであり、プーチンは多民族帝国を狙っているという前提で考えないとならない。現に、欧州に入りたいと言ってきた。ウクライナは一人当たり所得がロシアの3分の1ですが、ソ連時代はウクライナのほうが多かった。曲がりなりにも、プーチンの経済政策が成功したわけで、これに対して、ウクライナは政府が腐敗し、経済は破綻状態。


EUがウクライナを入れないのは当然のことであり、4,000万人が逃げ出したら大変なことになります。すでに1,000万人はロシアに逃げ出したようで、4,000万人のうち2,000万人が西ヨーロッパに行くかもしれず、EUは耐えられるのか…?英国は引き受けるつもりはないのに、あんなに戦争を煽って大丈夫なのか?EUに加入すると、域内の移動は自由になります。そのうち、日本にもカネや人を引き受けろとなるかもしれません。


欧州にとってもロシアは大事な国であり、今回は欧州にとってはウクライナ問題という面がありますが、それは日本にとっては関係のない問題。八幡氏によると、「ウクライナは気の毒ではあるが、ロシア兄さんは日本の隣に住んでいる。弟のほうに味方すると、隣の家と仲悪くなる。制裁には賛成だが、それで損することをよく考えないと。」


●ロシア批判一辺倒では、日本は自分で自分の首を絞めることになる?

ここで以下、八幡氏の見解をご紹介しますと、「日本にとっては対ロ制裁は実利の問題と理屈の問題の二つがある。実利面では、水産加工業でサケマスは出航できなくなっている。サケマスは元々生まれ育った川のある国のもの。EEZの9割はロシアのもの。しかし、その交渉がウクライナ紛争で始まっていない。日本の漁民が大変なことになっている。みんなが国産と思っている水産物も実はロシア産。北海道の水産加工業のほとんどはロシアの水産物。日本海側で魚市場のかなりの部分がロシア産、冬のカニもロシア。観光は、この二冬はコロナでダメ、ロシアとの関係で三冬めも危なくなる。大丈夫なのか?」


「ロシアは怖いから気をつけろ?あれだけボロクソに、人でなしと言ったら、誰でも人は怒りだす。樺太千島を取り戻せ?本当に北海道に何か刺激をすることが起こりかねない。三正面作戦をどうしてやれるのか?米国がウクライナ戦争は6年かかると言っている。ならば、米国は台湾海峡どころでなくなる。日本としては、ロシアとの緊張を高めないのが得策のはず。欧州は危険なことはあえてすり抜けて言っていない。『ロシアけしからん』は、自分のところに火の粉が飛んでくることは言わない方がいい。何かのときに、あのときこう言っていたと言われたら困るはず。」


「ウクライナの核兵器放棄は間違いだった?これはピョンヤンにそのままアドバイスしているようなもの。核を放棄してはいけないと北朝鮮に教えているようなものだ。」


「ウクライナとロシアは別民族であり、ウクライナは虐げられている?これは沖縄と日本の関係についてと同じである。沖縄は独立国だったことがあるが、ウクライナがそうだったことはない。中国が『沖縄は縄文時代から日本より発達していた、少数民族として虐げられていた』と言って日本から離反させ、独立させる…。そんなことになったらどうするのか。民族の自立はいいとしても、民族の分断は良いことなのか?それに道を開くことを言ってはいけないはずではないか。」


「ウクライナにロシアが侵攻したのは国際法違反だ、それまでウクライナ側にあった落ち度については言うべきではない…というのは、真珠湾攻撃にルーズベルトが日本を引き込み、原爆を落としたことに、文句を言えないのと同じことになる。」


「国際法廷にプーチンを?日本が戦争をやめられなかったのは、天皇を法廷に出すことなどできなかったから。それで一年余計に日本は戦争をやった。指導者を法廷に引っ張り出すのは、戦争をやめさせる上で間違い。」


「沖縄で市民を巻き込み4分の1が戦死したというのがよかったのか。沖縄の人が怒る。」


「北方領土も、もう二度と返さないとなる。和平に日本が貢献したらチャンスなのに、英米と一緒にやっていたら無理。ロシアが国連人権理事会から外された、ざまをみろ?日本が恨み骨髄の委員会を褒めてどうするのか?」


「これだけ日本人が天に唾することは信じられないこと。米欧とも、そんなに危ないことはしていない。喧嘩すればいいと考えるのはちょっと怖い。サウジや湾岸国も、人権侵害で前近代的な国だが、ならば日本はサウジの石油を買わないのか?イスラエルはパレスチナで酷いことやっているが…。国益を少しは考えたほうがいい。制裁は賛成だが、やはり国益中心の発想で、日本の国益を考えた上でやらなければならないのではないか。」


●プーチンを追い詰めることの危険性~厭戦気分は西側でこそ高まる~

この国益という観点からウクライナ紛争とその帰結を論じてみれば、西側一辺倒のメディアが報じているものとはかなり異なる認識が必要になりそうです。まず、これからは、西側諸国とロシアとの我慢比べになるということ。経済制裁はロシア側だけでなく、制裁する側の国民の生活を苦しめます。その威力は核兵器以上とおっしゃる論者すらいます。


早速、フランス大統領選では、これが民意となってルペンに4割以上の得票をさせることになりましたが、これは米国も同じ。11月の中間選挙を控えてバイデン政権への支持が下がり、ロシアに対して何らかの妥協をせざるを得なくなるでしょう。米国民の間でも、バイデンは戦争を長引かせて、一部のグローバリストの富豪たちのために米国を犠牲にしているとの不満の声が高まっていく可能性が高いようです。米欧での厭戦気分の高まりのほうが大きくなるかもしれません。なぜなら、資源を握っているのはロシアだからです。そして、現状で合意することでウクライナは第二の朝鮮半島になる…。


では、日本にとって最悪のシナリオは何かといえば、バイデンの米国の思惑どおり、プーチンが追い詰められて政権が倒れること…。これで国有化されたロシアの資源の利権がグローバル資本の手に取り戻されることになることを狙っているのでしょう。しかし、プーチン政権が倒れても、ロシアの体制自体は変わらず、むしろ、これ以上のNATOの拡大はさせじとロシア国民が結束し、第二、第三のプーチンが現れる可能性のほうが高い…。


そのロシアを日本は敵国にしています。さらに、ロシアが分裂ということになると、核管理がバラバラになるだけでなく、極東が不安定になりますから、中国が黙っていない。朝鮮半島も含めた極東地域で中国はますます覇権的支配を強めることになる…


日本の軍事の現実は、これが帰結する「三正面」にはとても耐えられません。プーチンを追い詰めることは結局、日本の安全保障を大きく脅かす結果になります。これは「武力による現状変更を認めない」という論理では、とても防げない事態でしょう。そのとき、極東地域を安定化させるだけの軍事力も外交力も日本にはありません。この北方領土返還のチャンスを活かせる力もない。備えも覚悟もないのに、ただ米英に従ってロシアを敵国にしているだけで本当に大丈夫なのでしょうか…。以下は、矢野義昭氏の分析です。


●ネオナチとの闘いという歴史観とウクライナのNATO化及び核武装?

戦況は…「予定よりは遅れている。キエフ攻略でいったん頓挫して戦力を転換、現在はドンバスとクリミア方面が主たる戦場に。プーチンの対独戦勝記念式典での演説では、ロシア系住民が2014年以来迫害、彼らの保護が第一の目的。『特別軍事作戦』。キエフ方面には10万投入したが、これは極東方面の部隊が投入されたもの。装備も不備。今は中ロの関係は良好だから、戦力は高くない。第一線の精鋭部隊ではなく、量はあっても質的には劣る。そういう部隊を北部正面では使った。ベラルーシも後方の兵站として十分に機能せず。」


「これはあくまで戦略的牽制だった。東部南部の戦力をそちらに集中させないよう。最低限をロシアが東南部で確保した段階で、北部から戦力を転用した。北部は戦力分散が主たる狙いだったといえる。だからといってキエフ正面は安泰ではない。戦略的に重要。街全体の攻略は最初から軍事専門家が見ればすぐにわかるように、無理な話だった。キエフ攻略は最初から狙っておらず、大統領拘束で圧力で屈するとの判断があった。」


「しかし、いざ行ってみると頑強。NATOの装備品も送られて、失敗に終わった。それを転換点にして、主導的に東部南部に集中。いまは第二の攻勢を準備している。いよいよこれから東南部に圧力。いまはその途上にある。」


プーチンの狙いは…「対独戦勝記念日に、ネオナチとの闘いを強調し、第二次大戦の記憶を呼び起こして愛国心をかきたて、士気高揚を図った。もう一度プーチンに結束させる意図がある。しかし、戦争宣言や、総動員体制はやらなかった。米国などの警戒心を高めない、現地で将兵が闘っているときにお祭り騒ぎはできない。国民への心理的影響を考えて抑え気味にした。『ネオナチ、ロシアの敵が国際テロ組織を利用して』…。」


「これはアゾフ連隊のこと。ウクライナの極右武装勢力であり、ナチス侵攻時に対ソ戦で協力した。戦後も長期にわたって武装抵抗し、これに米CIAが目をつけて、冷戦期の謀略機関として育てた。ナチズムとの闘いが継続しているという歴史観がプーチンにはある。ロシアナショナリズムからみると、国際テロ組織。ロシアの分断を狙っている。ISとよく似ている。中東から流れている多国籍の部隊であり、ウクライナやロシアに対して残虐行為ができる特性がある。ウクライナはそういう部隊を使っている。お互い兄弟であるにも関わらず、衝突のタネを撒いて分離独立を狙っている勢力だとプーチンはみなしている。」


「キエフは核兵器取得の可能性を発表していたとも、プーチンは述べた。何か公式に宣言された兆候をつかんでいたのであろう。単なる思い込みではない。ロシアは諜報の発達した国。なんらかの情報をつかんでいた。それは生物化学兵器を含めて。そういう特殊兵器をウクライナは持つ国になる。ウクライナのNATO化で、分離独立を止めることはできなくなる。そうなる前に軍事侵攻を。我々は先手を打った、正しかったとプーチンは述べた。」


●米国からの無尽蔵の兵器供与でもバカにできないロシアの軍事力~これからが本番?~

では、対する西側は…「米国は武器貸与法が成立。国防総省によると、スティンガー、歩兵用ミサイル、ジャベリン、‥‥目標を見つけたら自爆する徘徊型無人機700発、装甲車、輸送用車両、5,000万発の弾薬、7万5千の防弾チョッキ、通信電子装置…攻撃戦車以外のギリギリのあらゆるものを、ほぼ無尽蔵にウクライナに与える。総額35億ドルが3月に議会で承認され、武器として流れ込んでいる。ウクライナの実質的なNATO軍化をもう見過ごせないというのがプーチンの立場だ。情報を与え、訓練。加盟しないと言いながらNATO軍化が進んでいる。ウクライナの憲法にも将来NATOに加盟とうたっている。」


では、ロシア側の戦闘能力は…「西側からの装備は強力だが、肝心の戦車や戦闘機、大型無人機は供与しない。ソ連製のものは使えても、NATOの物は訓練がなく、打撃力がウクライナ側も不足。ロシア側は1万輌を保管、6割は使える。戦車は2~3割損耗していても、最新鋭の戦車投入、備蓄戦力の戦車も未だ使っていない。予備役200万人はまだ投入していない。これらをロシアは動員できる。量的にはかなりの打撃力をロシアは持っている。」


「現状の東南部の占領地域をロシアは手放さない。もしそうなれば、住民保護の目的達成にはならない。最低限、現状維持。オデッサ、ハリコフにもできれば出たい。原発とか戦略的要衝も含めて占領地域を広げようとするだろう。」


「ただ、ウクライナはNATO供与の装備、無人機、電波などの情報を供与されていて、待ち構えている。待ち受け戦法は有利。だから、膠着状態に近い。」


「ウクライナは士気が低下しており、そもそも戦意が低く、今はアゾフを中心とした極右の武装集団。それ以外は海外も含めて駆けつけた人たち。予備役中心の戦力。組織的戦闘で攻勢をかけるという失地回復は難しいし、反撃も難しい。」


●我慢比べで敗けるのは西側諸国か~ウクライナは「第二の北朝鮮」で停戦合意~

停戦に向けたシナリオは…「片方では停戦交渉。ほぼ現状の線で、お互い、交渉を有利にするための領域の取り合いが続く。ロシアを中立化する、これはロシアの軍事力をすりつぶすこと。長期戦争でロシアの戦力を弱体化させ、厭戦気分にさせる。それでプーチンを引きずりおろすことを狙っている。バイデンの失言?が示すとおりであり、国防長官や国務長官の発言からすると、これはウソではない。」


「プーチンは本質的にナショナリスト。国際金融勢力がバイデンの後ろにいて、彼らはソ連崩壊後、東方拡大を一貫してやってきた。そのことへの不信がプーチンにはある。オリガルヒを追い出したプーチンはナショナリスト。」


「バイデン政権は米国のなかでも、米国のためではなく、一部の大金持をさらに肥え太らせ、武器や、石油価格を上げているとの批判がなされるだろう。大富豪のために米国の国力を犠牲にしている。米国共和党の中でも、トランプ支持者たちが疑問を投げかけている。ましてや欧州は、ロシアと相互依存関係。戦争長期化でガスがとまるなど、インフレ、生活苦となると、欧州内で厭戦気分が台頭。むしろ、客観的には、依存度からみて、エネルギーも食料もロシアが握っている。長期泥沼化すると、最終的には経済資源戦争となり、クーデターで体制が変わるもの。今回も、そこまでやるのか、誰が最初に音を上げるか。」


「最初に欧州、そして11月の中間選挙の米国。民主党の支持率低下、バイデンへの批判、戦争を続けることがバイデンにとってマイナスというのが、秋口になってオモテに出て来る。そこで停戦合意への流れとなり、欧州も後押しする。ミンスク合意を後押ししたのも欧州だった。現状のラインで国際的な停戦監視団が入って、第二の朝鮮半島で東西に割れる。ウクライナはNATO入りはできないが、経済関係は西側に近づく。フランスの大統領選も経済的な側面で耐えきれないという国民の声が表面化した。米国としてはプーチンを弱らせよう、長期化すればプーチン自滅と思いきや、米欧も民主主義で我慢比べの様相に。」


●東部南部は手放さない、手放すときは核使用~ウクライナは腐敗した武器商人の国?~

ウクライナの実相をみると…「帝政ロシアの時代からウクライナあたりでユダヤ人迫害。ユダヤ人の定住地域指定がウクライナからベラルーシあたりだった。ドニエプル川の東側は帝政ロシア、西側はポーランドなど。ポーランドの支配下でユダヤ系を優遇。ロシア革命を契機にウクライナはようやく一つの共和国に。統一国家の歴史が浅く、ソ連時代にウクライナ共和国になった。元々民族的に異質な国。」


「スターリンがウクライナの豊かな農民を大量虐殺して、人口の空白を埋めるためにロシア人を入植させた。クリミア・タタールも追い出した。スターリン批判をしたフルシチョフがウクライナ出身で、ウクライナにクリミアを編入。9割がロシア人のクリミア半島を一方的に併合したのはけしからんことだという話もある。自由投票でも過半数は合意しただろう。一概に、プーチンのクリミア併合も武力で強引にとは言えない。クリミアはロシア領という意識が住民にもある。だから、こういう流れになるのはやむを得ない。」


「東部南部がどうしてもほしかった戦略領域であり、手放すことは決してない。もし手放さざるを得なくなった場合は、プーチンは本当に核を使うだろう。核はその時に使う。」


人間の盾とも言われるが、マリウポリでアゾフ連隊は何をしているのか…「ロシアの戦争犯罪は国際的に言われているが、偏っている。もちろん、戦争なのだから、ロシアも何かやっている。そもそも規律を守るような軍隊ではない。そういう意味では戦争犯罪も起こっているだろう。だからと言って、ウクライナだけが正義だというのは間違い。」


「ウクライナは腐敗している。ソ連時代の軍事インフラや技術を流出させてきた過去がある。北朝鮮、パキスタン、イランなどに科学者などが流れ込んで、ミサイル、核兵器の開発をした。北朝鮮の火星15号、12号、ロケットエンジンは、実はウクライナ製。17号も。ピーナッツ型の水爆の設計もウクライナから入った。元々核兵器を保有。ミサイルなどの製造工場もある。中国にもホバークラフト大型や遼寧を輸出。核もスーツケース型爆弾、140~150もウクライナから流出している可能性。賄賂を渡せば何でも売ってくれる国。」


「それを無理やりNPTに加盟させた米ロが核を放棄させた。そのときに提供した安全保障では、結局大国に裏切られた。他方で、東方拡大しないと言っていたのに、ウクライナまでNATOに入られそうだ、ロシアはロシアの立場で不信感。」


●プーチン撃退が日本に安全保障上の危機を招くメカニズム~いまこそ必要な自立思考~

もしプーチンが目的を達せられず、政権崩壊した場合、日本にとっては…「政変が起こって権力交代といっても、基本的にロシアの体制は変わらない。まず、曲りなりにも民主政治の形。統一ロシアによる翼賛的な体制。プーチンが政権をおりたとしても、西側の物分かりの良い第二のゴルバチョフではなく、マトリョーシカ人形のように、第二、第三のプーチンが出てくる。むしろ、ロシアは結束して、NATOをこれ以上入れないというウルトラナショナリズムに。核はなくせないので、いまより危険な存在に。」


「ロシア解体にまで行った場合は、シベリア鉄道だけで欧州とロシアとがつながっているだけであり、500~600万人しか極東にはいない。ここは脆弱。自治共和国が分離独立すると、ロシア自体が分裂する。核を持った軍がバラバラになり、管理しきれず、内戦状態になると、世界的な大問題になる。中国の東北三省は人口1.2億人だが、極東の地上軍は12万人しかいない。混乱状態になると中国は動く。清朝時代に領土を奪われた、そこに対ロ不信の根底があり、ハバロフスクから沿海州、ウラジオストク、カムチャッカ半島…極東ロシアが分離独立すると、中国が黙っていない。」


「そうなると、朝鮮半島が中国の支配下に入る。極東全体が朝鮮半島を含めて中国の影響下に。日本は完全に三方を取り囲まれる。ロシアを過度に追い詰めて弱体化して万一分裂することになるのは、日本にとって得策ではない。日本がもし核を持って、極東を安定化させる軍事力や外交力があって、極東ロシアを日本の影響力に置くまでのパワーがあれば、心配ない。樺太まで取り返せるかもしれない。しかし、そうでない。」


「日本はむしろ、中国に対する抑えとして、ロシアを考えるべき。ロシアにとっても中国に対する抑えとして日本がある。そこで北方領土で歩み寄る余地が出てくる。日本はこれをチャンスにできない。日米安保、価値観で欧米と歩調を合わせるのは良いが、無批判に全部なのか?特にバイデンは問題政権。冷静にみておくべきだ。」


「戦争では相手国との最低限のコンタクトが要る。どこかでロシアともつながりを持つべきだ。インドを後押しして間接的にもなんとかコンタクトする。どういう条件なら交渉に応じるか、日本が仲介役になって、NATOや米国にものを言うことはやるべき。」


「日本はすぐ隣にロシアがいる国だ。軍事的に今の体制では三正面は不可能である。できれば友好的中立にしてほしい。一番の脅威は中国であることを第一に考えるべきだ。あえてロシアは敵に回すべきではない。」


真に国益を踏まえた自立思考が今ほど日本に求められていることは、戦後初めての経験ではないでしょうか。戦後77年間、ほぼ一貫して海外勢からのプロパガンダで洗脳されつくされてきた日本国民が、本当に目覚めるべきときが来ていると思います。参政党に期待が集まるのは、このことに直感的に気付いている国民が増えているからだと感じます。

閲覧数:329回