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  • 執筆者の写真松田学

無症候性パンデミックを政治決断で早く終わらせよ~解明されたオミクロンの正体とワクチン利権の構図~

本日から通常国会が始まりますが、岸田総理が自民党の役員会で述べたのは、「国民の最大の関心事である新型コロナについて審議でも関心が集まると思う。丁寧な説明を心がけたい」。テレビのニュースでもトップは相変わらず「感染者」の数ですが、毎年、冬にはたくさんの人が風邪をひいています。こんなに騒いでいたでしょうか。では、オミクロンで重症者の数は?死者は…?なのに、3度目のワクチンを早める?しかも、子供にも打つ…?


さすがに、多くの国民が何かおかしいと感じ始めています。指定感染症の分類を2類から5類に引き下げるべきだという声も出てきました。あの小池都知事までが、何の意図かわかりませんが…。それでもテレビに出てくる専門家は「まだ後遺症がどうなるかわからない…慎重に…」。これまでの新型コロナのような「タチの悪い風邪」だって、昔から後遺症はありました。「おばあちゃん風邪ひいたら味噌汁の味が変わった。」この「タチの悪い風邪」ではなくなってくれたのがオミクロンなのですが…。


沖縄の米軍基地騒動も、西安をロックダウンした中国の徹底したゼロコロナ対策も、当事者たちは真剣なので申し訳ないですが、オミクロンの正体を知れば知るほど滑稽なものに見えてしまわないか…。ある調査機関が出した今年の世界の10大リスクのトップに挙がったのが、中国の過剰なゼロリスクがもたらす混乱。これに失敗して北京五輪や習近平政権の安定に影響することを心配する向きもあります。私などは、中国の国民が免疫訓練をする機会をずっと失ってきたことのほうを心配してしまいますが…。


欧米各国はもう気付き始めています。経済活動の制限はしない。しかし、日本では「マンボー」がまた出てきました。まさか、また緊急事態まで行かないことを祈るものです。


そろそろ陽性者を追うことから卒業しないと、日本はコロナでも「敗戦国」になってしまいかねません。前号の年頭所感でも申し上げたように、日本が今年取り組まねばならない課題はあまりに山積しています。少しでも多くの国民が早く「ゼロリスク」の誤謬から脱却して前へ進んでいけるよう、今回は井上正康・大阪市立大学名誉教授との新春対談の内容を、オミクロン解説の決定版としてご紹介したいと思います。


●オミクロン騒動と「グローバル全体主義」

新型コロナのスパイクが32か所も変異してくれたおかげで、ACE2受容体から入るウイルスではなくなってくれたのがオミクロン株です。だから、血管の細胞壁を破って体中に血栓を飛ばす「たちの悪い風邪」でなくなってくれました。つまり新型コロナが新型コロナの病態ではなくなって、粘膜細胞から入ってくれる普通のコロナ風邪に変わってくれた。これも、日本人なら誰もが小さいときからかかっていた風邪です。


なのに、岸田政権は、参院選に向けて支持率が低下しないよう国民のコロナ脳に迎合しているのか…。実は、今年は日本の為政者に重大な決断が迫られています。それは、人類史上最大の「不平等条約」からの脱却。これは、グローバル製薬利権と各国政府との間で結ばれている理不尽な契約のことです。日本政府は人口の3倍ものワクチンの在庫処分を強いられるかもしれません。だから、分かっていても、国民を3度目の接種に追い込むことを優先せざるを得ない…?邪推かもしれませんが、こう考えると、いま起こっている事態が説明できるようになります。「まだオミクロンは解明されていない」…ウソでしょう。


遺伝子型ワクチンが免疫バランスを崩し、かえって感染を爆発させるメカニズムも、ワクチン学研究のフロンティアにおいて明確になってきているようです。


井上正康先生との新春対談の力点は、岸田さん、安倍さん、高市さんといった政界要路の方々に、もう一度、自分たちの使命は何なのかを思い返すことを迫ることに置かれました。特に安倍さんは分かっておられます。


いくら陰謀論の立場に立ちたくなくても、もはやグローバル利権の意図はここまで露骨…。やはり、「グローバル全体主義」に対抗する「自由社会を守る国民国家」という新しい政治の軸を立てることが喫緊の課題だということになります。これは参政党の立場です。


ただ、もしかすると、日本の為政者たちは根本から無知なのかもしれません。だとしたら、岸田政権も「情報弱者」。もし、以下に記載する内容を読まれた方で、岸田さんに近い立場の方がおられましたら、ぜひ、総理に伝えていただければと思います。


以下は、井上先生の松田政策研究所Chでの発言をほぼそのまま、まとめたものです。


●そもそもオミクロンとは…なぜ重症化が少ないのか

まず、オミクロンでは実際に重症化はほとんどありません。英国で一人報道された時の死者は90代の方でした。死者のほとんどは寿命ギリギリ、昔から風邪でおじいちゃんおばあちゃんが亡くなっていたのと同じ状況です。通常の市民の方も直感で気付いてきています。近くで重症化した人がいない、かたやワクチンは知り合いがどんどん酷いことになっている…。オミクロンの実害は近くにほとんどありません。国民のほうが実感しています。


去年の夏までの第5波で重症化は低くなっていましたが、確かに、かかっていた人はきつい症状でした。タチのわるい風邪で、血栓を主体に起こってくる病態です。αからデルタ株の新型コロナウイルスまではそうでした。


これまで変異株が旧株を上書きしてきましたが、ホストである人間のほうが免疫力を強めてきました。αからデルタまでは万を超えた変異が起こりましたが、それらは武漢で最初に生まれた遺伝子の幹から発生したものです。オミクロンは分子構造が全然違います。


スパイクのところで32か箇所の変異が起こり、アミノ酸が変わっています。3年前の2019年までの旧型コロナの229Eと同じスパイクになりました。


130年前のロシア風邪(西洋人は未経験のコロナ風邪の始まり)は、薬もワクチンもないのに、自然に収束しました。かかった人の中で広がって集団免疫になって終わりました。スペイン風邪(インフルエンザの始まり)は3年間で収束しましが、これはシアル酸という物質で、喉の奥などに感染受容体があり、呼吸困難で酷い肺炎を発症させるものでした。


このスペイン風邪は2年目が1年目よりも酷かったため、感染の波ごとに軽症化するというのはウソだと言われる根拠になっていますが、どうもこれは誤解のようです。インフルエンザはお年寄りと子どもが亡くなりやすく、年齢を横軸にとると死者はU字型を描きます。スペイン風邪のあと、100年間そうでした。しかし、スペイン風邪は20~30代でポコッと死者が増えていました。ですから、W型。実は、そのほとんどは兵隊でした。


ちょうど第一次大戦の最中でしたので、アスピリンを米軍が合成して、大量の軍事物質として兵隊に大量摂取させました。熱さましとして一日30グラム。通常は数グラムで中毒量です。その薬害で兵隊が多数、亡くなりました。今回のワクチンと似ています。次の年にアスピリンの薬害と気付いたのでやめたところ、3年目にスペイン風邪は収束しました。


ロシア風邪は130年間、スペイン風邪は100年間、脈々と変異を続け、全て、その都度、集団免役でパッとなくなってきました。こうした歴史的事実を背景に今回の事態をみてみると、オミクロンという、まったく違う系統から、違うものが出てきたものです。


デルタ株までは、血管の壁にあるACE2受容体という血圧制御のところから入り、血栓を全身に飛ばして肺炎を起こすものでした。これがデルタまでのコロナ風邪の実態です。


これに対し、オミクロンはACE2に結合できなくなり、代わって、喉の粘膜にあるペプチドを分解する酵素のところに感染するようになったものです。のど飴が効く風邪になりました。ただ、荷電のプラスが強いので、粘膜に結合しやすくなり、感染しやすくなったものです。ロシア風邪から100年間続いた229Eの構造に似ていて、日本人は毎年かかってきたものです。ですから、日本人には交差免疫力が既にあります。


●感染はそもそも抑えられない…感染が広がったほうが良い理由

昨年、理化学研究所が、新型コロナに感染していない日本人にキラーT細胞がみつかったと発表してトピックになりましたが、これは130年間、日本人がかかって、今回の5回の波で新型コロナで上書きされて細胞性免疫が強化されたものです。


感染の波が来る度にウイルスに曝露して免疫力をつけるほうがいいというのは、感染論の基本です。自然感染でシームレスにかかり続けることで、免許更新がなされます。突然変異は交通ルールが変わるようなもの。普段から運転をしているとルール変更にも対処しやすいというもので、これは5~60年前の教科書の第1ページにある話です。


今回は無症候がほとんどですから、感染が広がったほうが良いといえます。感染しても症状が出ない、これを人類が初めて目で見えるようになったわけです。


日本人の場合、以前からの旧型コロナ風邪と、一昨年に武漢から春節でたくさん来て弱毒性のコロナウイルスに多くの日本人が感染したことで、二回ワクチンを打ったのと同じことになっていました。日本に神風が吹いたわけです。ですから、そのあとの本チャンのG型の新型コロナでは、ほとんどの日本人がびくともしなかったわけです。


いまでは、オミクロンにより、世界中が同じ神風状態にあり、日本人だけが一人勝ちする時代は終わりました。オミクロンは、G型武漢ウイルスが入る前に日本人が集団免疫を形成していた弱毒性のS型、K型に相当するものともいえます。


オミクロンは日本でもほとんど広がっていて、人流抑制とか飲食店は何人までとか、バカなことをしていますが、ほとんどの人が集団感染するものです。普通の風邪の60倍、感染力が強く、10日間で集団の50%、20日間で75%がかかります。もう一か月以上たっていますから、日本では津々浦々…。集団免疫はあっという間にできることになります。


沖縄では米軍の兵隊と言っていますが、実際にはどこから来たかわかりません。東京や大阪で一人みつかった段階で、もうステルス戦闘機のように、日本中で広がっています。


PCR検査でたまたま感染中の人が見つかっているだけのことです。PCRを増やせば「感染」が増えるという関係になります。最近では無料検査が日本で始まりましたが、測定数の激増が感染を増やしているともいえます。陽性でも何の症状もありません。


国民を怖がらせてワクチンを打たせたいという可能性が高いといえます。


●ワクチン利権の思惑に政府が翻弄される構図

日本政府のワクチン購入予約は5億数千万回になっています。人口の3倍分です。これは製薬会社との契約で、破棄できませんし、遅れて来ても拒否できません。一昨年の夏にワクチン争奪戦で製薬企業側の売り手市場になり、世界の国々が製薬会社に従っています。


ワクチンのストック何千億円分、これを無駄に廃棄すると国民から批判が出るでしょう。賞味期限切れにならないよう、在庫処分のミッションが政治には出てきています。在庫処分のために人体実験を…!!


デルタ株までの系統のワクチンは、幹が違うので、オミクロンには全然効きません。ファイザー社もオミクロンはこれまでのワクチンは効果がないと認めていて、大急ぎで3か月以内にオミクロンワチンを開発すると明言しています。治験もなしに…。従来のワクチンは効かないことに加え、3月の終わりにオミクロン専用ワクチンが出てきても、その頃にはオミクロンは終わっているでしょう。そこからさらに変異しているフェーズになっていると思います。上書きしていくフェーズに…。


ワクチンをいくら新たに開発しても、とても追っかけられるものではありません。


●人間の免疫バランスをワクチンが壊す

去年の夏にADE(抗体依存性感染増強)抗体の話が出てきました。ワクチンが逆に、感染を増幅させるということです。このADEの問題があるため、かつてSarsの時の経験で、RNAウイルスに対してはワクチンを凍結させてきました。大阪大学の研究で、日本人も体内でADE抗体が11種類できていることが発表されています。これは、ワクチンで感染爆発するフェーズに日本人も入ってきていることを意味します。


在庫処分でワクチン被害者が激増する…。世界の国々をみると、ブレークスルー感染がブースター接種3回目で爆発しています。これは、このADEによるものと、もう一つ、今回の遺伝子ワクチンで、それが、免疫のプロが知らなかった免疫系のバランスを崩すことが分かり始めました。ワクチン学の新しい研究が始まっています。


免役には自然免疫、液性免疫、細胞性免疫の3つがあります。皮膚と口と鼻は外界に接している部分なので、人体でも自然免疫が強い部分です。最も強い免疫は口です。異種性物体を私たちは日ごろ、食べていますから、口腔内にものすごい免疫システムがあります。


皮下に打って免疫を刺激するのがワクチンの基本です。今回はそれをせずに、いきなり筋肉に注射しています。これがリンパのある空間から入ると、筋肉はポンプなので、液化リンパ節からリンパが流れ、30分でアナフィラキシーショックを、インフルの100倍以上の頻度で起こします。起こさなかった人は、血中で全身に、数週間かけて回ります。これが全身の細胞膜に行き、全身で細胞がスパイクのとげとげを作るようになります。


そのことで素晴らしいワクチンだと期待されましたが、そのときに粘膜や口を通過せず、そこでの免疫作用を起こさなかったのは何を意味するのか…。こうして自然免疫が抑制されるメカニズムがわかり、国際的な論文では次々と研究成果が出ています。


将棋でいえば、歩が自然免疫、飛車角桂馬が液性免疫、金銀が細胞性免疫です。今回のワクチンは歩を持たずに飛車角桂馬と金銀だけで、それでは勝負になりません。


そういう論文がどんどん出てきています。いままで専門家も知らなかった免疫の扉が開かれようとしています。これが、世界的レベルでの人体実験の成果です。そのために被害が広がっているわけです。無茶苦茶なことです。


●なぜ真理が国民に伝わらないのか…

オミクロンの正体が分かってきたのに、なぜこんなに騒ぐのか。世界中で論文が出ているのに、なぜワクチンを中止しないのか。医学的にはあり得ないことが起こっています。


あらゆる情報がワクチンを打たせる方向に誘導されているように見えます。ものすごい利権です。お金の動きを見ると動機がみえるとは、よく言われることです。


ワクチンを接種させる方向に情報が統制されています。ユーチューブ番組が強制削除されるのもそうです。科学的にびくともしない内容なのに、フェイク扱いされます。ワクチンを接種させたいという動機が基盤にあるといえるでしょう。


分かっている先生はたくさんいます。研究を経験した大半の医師はおかしいと感じています。医師会の中の空気があります。言えば立場が悪くなる。「医学村」の「村社会」です。


大学では、ワクチンを打ってはいけないと先生が発言すると、学長や病院長が飛んできます。クラスターが起こったら感染法で病院を閉めなければならなるからです。クラスターや感染者を出すことができない。そういう構造が出来上がっています。正しいことが分かっている医師でも、自分の発言で患者を診られなくなります。自分の病院がそうなってしまう。だから、言えないわけです。


これが特別な感染症ではないという正しい情報を大半の医師が認識すべきですが、残念なことに、全ての医学会がこの2年、ストップしています。学会をズームでしかやっていません。開業医は毎年、学会に参加して勉強する機会がありましたが、ズームですと、スマホで入って、講義が終わったら知識を更新したということにする。忙しいので、ミュートにして事務長に入ってくれと。それで2時間でハンコを押してもらう。


一昨年までなら東京に来て旅費と宿泊費を払って、ちゃんと勉強して帰らないと損だということで、勉強する機会がありました。今回はなく、遺伝子ワクチンについての知識が共有されていません。無知と義務感、それが正義感に変わっており、リセットが必要です。


●今年のキーワードは「無症候性パンデミック」…いまこそ問われる政治決断

重要なのは指定感染症の指定の分類の問題です。発症した人が直接医師に行って、毎年インフルエンザで桁違い(数千万人)の患者が医師に行っています。それでも医療崩壊などしていません。風邪の患者は開業医しか診ないもの。昔からそうです。それがいまは保健所でたらい回しになっています。開業医が診られるようにすれば、全て解決します。


指定感染症の分類では、2類というより1.5類、エボラやペスト並みの対応になっています。危機管理ということで、最初は仕方なかったかもしれませんが、未だにこんなバカげたことを続けているのは先進国では日本だけです。発熱外来でテント…。


デルタ株までに次第に軽症化していましたが、オミクロンでさらに「3日も寝なくて済む風邪」になりました。医師がすぐに診られるようにすることが最大の課題です。それこそ政府が緊急に対応すべきこと。ワクチンの薬害を広げないために。


オミクロンは毎年の風邪と同じです。感染力が強いだけです。新型コロナでは、社会的、経済的不都合だけでなく、しなくてもいい人が重症化してきました。これは人災です。医療常識も社会常識も無視されています。医師の仕事は、学生時代に学んだ免疫学、ワクチン学や、免疫の軍度訓練のことを思い出して、患者に安心感を届けることです。


岸田さんの決断が要ります。安倍元総理が5類相当にと言ったら、ボコボコに叩かれていました。上久保靖彦先生の集団免役理論をいち早く知っていたのが安倍さんです。だからgotoもやろうとしました。分かっておられたからでしょう。


しかし、世論が煽られていたので、政策を科学的にやると内閣支持率は下がってしまい、自民党員が選挙で落選してしまう。そこで、安倍さんは辞任の際に分類の変更を菅さんに申し送りしていたのに、菅さんはビビってしまいました。結局、それが仇となって、菅さんは辞めることに追い込まれました。PCRによる煽りで国民は振り回されてきました。


その姿を見た岸田さんは、なますを吹いています。菅さんの失敗を上塗りする方向で、学習し損ねているといえます。今のままなら、オミクロンが重症化せず、ワクチンで大変なことが起こっていることを隠し切れなくなり、岸田政権は大変なことになるでしょう。


科学的な合意のもとに新しい政策へと、今年こそモードチェンジすべきです。安倍さんは実態を理解しており、高市さん、岸田さん、麻生さん…政権の要路たちには国を守るミッションがあるはずです。それをもう一度思い返して、政治家としての仕事をしていただくことが一番重要なテーマです。人災ゆえ、政策でしか、いまの状況から脱却できません。


コロナで国際的なパワーバランスも変化しています。日本はこんなことでジタバタしていられる状況ではありません。欧米人もオミクロンで武装集団になりました。


「無症候性パンデミック」を今年のキーワードにしたいと思います。世界的なパンデミックはもう、終わりました。


…ここまで読まれた方、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。ご納得されたのであれば、ぜひ拡散していただければ幸いです。グローバル利権から、人類社会と国民の健康と一人一人の大切な人生を守るために。

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