• 松田学

菅政権誕生の舞台裏と安倍政権への評価~これが長期強力政権になる理由と解散総選挙~

本日、日本の次のリーダーが総裁選で選ばれます。菅政権誕生は実はだいぶ前からの既定路線。日本の政治はこれまでも、そして今後も当面は「菅・二階体制」。比較的長期にわたる強力政権になるかもしれません。では、どんな政権になるのか、その布陣は…?


かたや安倍政権に対する評価や支持率が、辞任表明後に大きく上昇しています。これは何を意味するのか。歴史的にみれば、安倍政権は「平成ニッポンの敗戦」の克服を成し遂げられなかった政権…との見方も。いまの日本は次なる日本への針路や社会ビジョンが大きく問われる局面、果たして菅政権が日本の政治に問われるはずの根本テーマに答を出せる政権なのか…。ポスト安倍の時代こそ、政治の質やレベルが大きく問われると思います。


●安倍政権を支えたのは菅、二階、今井の三本柱

安倍総理の次が菅義偉氏…突然のことのように思う人も多いようですが、菅政権誕生は必然の流れでした。大下英治氏は多数の政界要路たちに直接取材し、彼らを題材とする無数の本を出してきた作家ですが、政界の裏舞台に知悉する点で同氏の右に出る人はいないでしょう。その大下氏が菅政権誕生に至る全貌を語りました。以下、引用します。


「3年前、永田町で喧嘩ができる政治家は二人だと思っていた。それが菅さんと二階さん。この二人が安倍政権を支えているが、両氏の対談がそれまでなかったので、私が司会で対談をセットした。その時に、ポスト安倍は菅さんだとみていた。」


「二階さんは『俺が総理に伝えたことは全部菅さんに伝わっている、俺が菅さんに伝えたことは全部総理に伝わっている。』菅さんは『幹事長に頼んだことはすべて実現している、これだけ頼りになる人はいない。』経歴も似ている。議員秘書、地方議員。議員秘書は下からいろんなことがみえる、地方議員は根回しがうまくなる。二人は同じ臭い。昔の政界には怪獣もいたが、最近は怪物があまりいない。今の怪物はこの二人。二人とも田中角栄の流れ。対する岸田さんは宏池会の公家集団、自分は動かず、おこぼれで『まろは…』。」


「どこよりも二人が固まっていた。当時は退陣は想定外だったが。菅さんは『衣の下の鎧』、絶対に出ないと言っていたが、鎧がぎらぎら光っていた。私は菅さんだと思っていた。」


「菅さんはぎらつきを見せないにも関わらず、立場が大きくなってしまった。それで逆に菅さんは撃たれた。河合さんがやられた。菅さんがかわいがっていた和泉さんは不倫旅行、菅さんは狙い撃ち。菅さん、3冊目書きますよ、こんな時に断られると思ったが、はい、いいですよ。大変な時期なのに自信を持っているなと思った。そこにコロナが来た。」


「今井(尚哉)が官邸にいる。長期政権になったのは、今井が秘書官でいること、菅さんが官房長官でいること、二階さんが幹事長でいること、この3人が支えたもの。この3人を選んだのは、安倍さんが第一次で失敗して、いかに人事が大事となったかを示すもの。今井氏は、菅さんに意見を言うが、菅さんがノーと言ったら、それ以上は突っ張らない、なぜなら私は政治家ではないからと、引いていた。出しゃばっていたのは最後だけ。」


「菅さんの強さの一つは官僚。官房長官が霞が関を押さえている。官房長官がボケだったら霞が関は好き勝手やりたい放題に。官僚たちが吠え合う。ボケだと彼らの言いなり、縦割りの弊害、改革などできない。総理に決定してもらう際に菅さんはABCの三案ぐらいに絞る。そして、総理、私はB案です、どうですか、それが1回しか違わなかった。誰よりも安倍さんを知っている。」


「官邸では秘密の会合が毎日行われている。官房長官・副長官会議、毎朝10時ころから20分ぐらい。政権の心臓部。菅さん、官僚トップの副長官の杉田さん、政治の副長官(西村さん)、そこに総理が加わる。あいつを切る、あれは切る…。そして内閣人事局で押さえた。だからこそ、改革ができた。インバウンドのビザでは、外務省と警察に不良外人を恐れているのか!台風が来た、ダムが問題、利水ダムは農業のため、電力のためのダム…その他、省庁バラバラ、国土交通省一本で決定せよ!電力が足りないと困る?それは政府が保障する、縦割りの解消が、菅さんがいちばん力を入れていること。」


…これが菅氏の売り物なのでしょう。今回の総裁選、ざっくり言って、石破氏が「地方」、岸田氏が「中間層」、これに対し菅氏が「構造改革」。その意味がよくわかります。


●辞任表明、総裁選への動き

「菅さんはコロナでいったん外された。今井がやった。今井には『もりかけ』もファミリー的に安倍さんを守るという近づきがあった。コロナではファミリー同然の今井が牛耳った。総理の補佐官になり、力を持った。菅さんには、昭恵夫人や『もりかけ』のことは頼めない。ついつい今井さんに頼んでいた。ところが、アベノマスク、家でくつろぐ姿、30万円給付金騒動には今井も絡んでいた。うまくいかない、そこで、やっぱり菅だ…。アベノマスクを菅さんがやっていたら芽がなかっただろう。人生、『塞翁が馬』。」


「今井は安倍氏が総裁に決まった夜に、経産省での次官コースを捨てて安倍氏についた。一回目に若殿様を失敗させた…。その思いで受けた人。そして、解き放つと暴れ馬の二階を取り込んだ。飯島勲氏が言うように、『小泉はカリスマだが、命を捧げてという政治家はいなかった、安倍さんはカリスマではないが、命を捧げる人がたくさんいる』。」


「安倍さんは最初は岸田だと考えていた。石破が政権を取ったら、官僚が石破につき、下手したら何が飛び出すか…逮捕もあり得る。安倍さんは最近はそれで体調を悪くした。」

…このくだりを聞いて私は内心、思わず唸りました。やはり暗部が…?公文書改ざんなど財務省OBの目からみても何かヘンだと思っていましたが…。


「しかし、岸田はちょっと…給付金30万円の迷走。公明党も二階さんからも…。結局10万円で閣議決定のやり直しに。根回しもできないのか。石破と戦っても敗けるかも…。」


「一回目に安倍さんが倒れたとき、昭恵さんは退陣表明時に退陣を知らなかった。つまり、安倍さんは朝は辞めるつもりはなかった。その日にダウンした。苦しかった、1日30回トイレに行っていた。薬もなかった。それから何年か後にアサコールが出てきた。今回、6月に病院に行ったのは、アサコールが効かなくなったから。また前と同じ。トランプと対談中に倒れて今日辞めますというわけにはいかない。今度は一週間に一度、病院に行かねばならない、一度でも行ったらあんなに騒がれる。ならば、まだ判断がつく間に…。」


「麻生さんは菅さんとは犬猿の仲。麻生さんは菅さんが大嫌い。麻生さんは岸田を後継にして、自分がキングメーカーとの図式、その邪魔になるのが菅さんと二階さんだった。」


「その麻生さんが代理は自分が…、しかし、私はまだやる、その間に総裁選を…となった。そこで二階さんが先に走った、麻生さんは、自分が岸田と言ったら敗けるな…菅に頭を下げた。古賀がどうのと言ったが、菅が恐ろしかっただけ。そこで、岸田に安倍さんがOKするか確認してこいと。そこで岸田が官邸に行った。終わったら浮かぬ顔、個人の名前を挙げられないと、それは、『あなたではないよ』という意味。そこで麻生さんは、二階さんを外して三派に声をかけて演説することになった。」


●菅政権の人事と長期強力政権になる理由

以下はあくまで大下氏の予想ですが、どうなるか、見ものです。「河野さんは官房長官はないだろう、加藤勝信?西村?萩生田?…官房長官は森山さんだろう。この国対委員長がいたから野党ともきちんと対応できた。政治家では森山、二階、菅の3人が安倍さんの裏でいつも動いていた。森山さんは隠れ二階派。幹事長と官房長官を二階派はつかむ。」


「私が菅さんだったら、麻生派のプリンスの河野さんを財務大臣にする。麻生さんは財務省を手放したくない。麻生さんは衆院議長か副総理にして外す。小泉進次郎はデジタル庁か。今度のコロナの問題はデジタル化が進んでいなかったから。あるいは、農水大臣か。」


「全部の派閥にいい顔をしない。全派閥にするが、各派閥が要求する人ではなく、改革ができる人。それがなぜできるか。今度はぶっちぎりで勝つから。好きなことができる。今回の闘いは大きい。来年の9月の総裁選に向けて、ライバルをコテンパンに叩いた。誰がいるか?河野はまだ無理。3~4年は菅政権。そのあとに育っていれば河野、その次に小泉。背後にはまだ若い安倍さんがついている、恐ろしい政権になる。」


「私だったら、稲田、小渕、野田、高市さんも入れるかも。4人も女性がいたら華やか。河野がいて、小泉がいて、と。あとは改革できる人が。各派閥に、採ったから喜んでくださいとにこやかに、しかし妥協なし。そして総選挙に勝ったら、菅総理は絶大な力を得る。」


「菅政権は北朝鮮と安倍さんが達成できなかった外交を引き継ぎ、二階さんと習近平との首脳外交をする。安倍さんは中国を囲む発想だったので、できなかったこと。憲法改正も安倍さんだからできなかった。9条なんか触らなくてよい。こだわらない。結果として、初めて改憲した総理になる。菅さんなら抵抗ない。維新と連立する難点となる公明は、菅と二階が強い。野党はますます歯が立たない。」


「古賀さんですら、『岸田にやらせると一年もちませんかね』。長期政権のあとはガタガタになるのが通例。長期政権は無理をしている、うみを隠している。その次は濁流の下になる。つくしんぼのようなプリンスでは…『菅しかいません』だった。」


「田中角栄は、『平時の羽田、乱世の小沢、大乱世の梶山』と言った。私は、『平時の岸田、乱世の石破、大乱世の菅』と言う。菅は梶山の弟子。石破も岸田も菅と6:4ぐらいで戦わないと次はもうない。党員票まで菅が勝てば、目も当てられない。」


「岸田さんは二階さんと一度も飲んだことがないのに、二階さんがついてくれると誤解していた。石破さんは永田町の人たちと飲みに行かない。親分の田中角栄は毎晩飲んでいた。人間のぬくもりが角さんにはあった。菅さんは酒を飲まないのに、毎晩、いろんな連中と会食し、ものすごい情報のパイプがある。菅さんは安倍さんに命を捧げていた。それを自分にと言う岸田さんも失礼なもの。」


●安倍政権は「平成ニッポンの敗戦」の克服を成し遂げられなかった政権

では、菅さんにバトンタッチする安倍政権は、日本の歴史のなかにどう位置付けられることになるのでしょうか。読売新聞社が9月上旬に実施した世論調査で、安倍内閣の支持率は52%と、前回8月調査の37%から15ポイントも上昇、政権末期に支持率が大幅に上昇したのは歴代内閣の中でも異例です。安倍内閣の7年8か月の実績を「評価する」とした人は、74%に上りましたが、興味深いのは、反安倍の朝日新聞社が実施した調査でも71%が「評価する」と回答、その理由で最も多かったのが、なんと「外交・安全保障」でした。


これについて批評家の西村幸祐氏は、「朝日はびっくりしただろう。数字を替えて出すわけにもいかないので、小さな扱いの記事にしていたが…。」、これを、安倍総理の朝日に対する勝利だと総括しています。以下、この西村氏の見方をご紹介します。


「安倍総理が匍匐前進で自分の理想に向けてやっていたのはわかる。最初の3~4年は輝かしい成果、しかし、それだけになってしまった。外交安全保障では今までの総理ではあり得ないことをやったが、途中で前進できなくなり、匍匐したまま進めなくなり、不完全燃焼。結局、『平成ニッポンの敗戦』のまま終わってしまった。」


「昭和の敗戦の次に、『第二の敗戦』と、1998年に江藤淳氏が文芸春秋に書いた。安倍政権は、その敗戦を象徴する政権だった。江藤氏が言う敗戦とは、沖縄普天間基地の返還が日本の思惑通りに進んでいないなかで、米軍の日本への関与の仕方が広がり、日米安保が日本全体に広がったという意味での『第二の占領』」。


「金融もそうだ。円の国際化は米国に押し潰された。デフレスパイラルで日本だけが伸びていない。バブル崩壊の影響を解消できていない。インターネット元年の95年、新しい産業の起爆剤となるイノベーションをしていない。ヤフージャパンが誕生したが、米国の日本法人でソフトバンクが創ったもの。NECや富士通はそれなりのITインフラを作っていたが、96年にウインドウズが登場し、まったく対応できなかった。」


「米国の全面占領が52年の主権回復で終わり、米軍基地だけになった。それが安保条約だった。ソ連が敵ではなくなり、96年の橋本・クリントン会談で日米ガイドラインが改定された。それは国境線の変更を伴わない占領。自衛隊が完全に米軍に組み込まれた。今も主力戦闘機には米軍のブラックボックスがあり、米軍の支援がなければ飛べなくなる。」


「経済金融も完全な敗北。米国は日本を差し置いて、いま巨大なファシズム国家となった中国に投資して資金を循環させ、日本を軽視、それが日米ガイドライン改定にもつながる。そしてITインフラが…。トロンが潰された時点で、ウインドウズの世界制覇に。OSはそっちになるんだということだった。韓国の慰安婦外交カードのもとで、終戦以前の非人道的な世界平和に反する暴虐国家との宣伝が始まったのも、平成初期からだった。」


●敗戦の克服へ、安倍政権の成果と残された課題

「日本は『平成日本の敗戦』という、より大きな敗戦の中に押し込められ、安倍さんがそれに立ち向かおうとした。ある部分はできた。慰安婦合意は成果。国会議員のなかでは少数だが、歴史認識をきちんとしようとした。」


「それに対して朝日新聞は攻撃した。その攻撃に被弾し続けたのが安倍総理。体が弾丸だらけ。結果的に敗戦は防げなかったが、朝日は死んだ。第二次安倍政権を朝日は一年で終わらせたかった。総裁選に立候補したときから。あのころから朝日は石破を応援していた。安倍さんは桂太郎を上回る在任期間を匍匐前進しながら達成した。それ自体が朝日の敗北。それでも、平成日本の敗戦を象徴する安倍退陣になった。」


…しかし、安倍政権が長期政権になったのはそれが「中道左派」だったから…。西村氏に言わせれば、アベノミクスも財政出動も働き方改革も「輝く女性」も労組の立場の賃上げを内閣の立場から言うのも…保守派がげんなりする思想。政権の足場は、とにかく経済…。


「自民党そのものが保守でなく、長期安定政権のためには二階さんと公明党の支持が必要。自民党には公明党の応援なくしては当選できない議員が多数。選挙活動でポスターも貼れない。これは歪んだ体制。そんなことを許しているとは、政党として終わっている。」


「今後の課題は、自衛隊が米軍と一体化しているなかで、日本の軸をどこまで残していけるのか。平和安全法はその上で重要だった。集団的自衛権で、対等に一歩近づいた。特定秘密保護法もそうだ。これはスパイ防止法の一歩手前になった。日本が独自性を担保すれば、米国に完全に組み込まれることはない。次期FXの独自開発との方針を防衛省は出した。きちっとした共同開発が行われれば、ブラックボックスがなくなる。」


「独自性を担保しないと、対中国で危なくなる。A2AD(接近阻止・領域拒否)を逆手に取る形で第一列島線を防衛。そうしたミサイル基地が米軍が考える最前線だという意味合いを失い、日本が戦場になりかねない。独立性あってこその日米同盟。岸信介がやったのはそれだった。」…この点では安倍政権は大きな前進でしたが、道半ばの面はあります。


●菅政権はどんな性格の政権に?解散総選挙はいつ…?

西村氏によれば、「米CSISレポートが日本の中国との関係のキーマンとして二階氏と今井氏を名指ししたのは尋常ではなく、菅政権がどうなるかは二階幹事長の扱いではっきり決まる。残るようならまずい。北海道の土地(中国からの投資)や、菅さんが進めたアイヌを先住民族とした法律で難題が多数起きている。二階派の影響力をいかに排除していくか、それが菅政権が長く続くかどうかを決めるだろう。」としています。


しかし、前述の大下氏によれば、菅氏は二階氏に「今年は中国に真正面から向き合う年になるのでよろしく」と述べたとのこと。また、7月10日ころ、幹事長室の二階さんのところにいたときに、習の国賓来日をやめさせようとの党内の動きに対して、「潰せ、ぼかせ、岸田に言っておけ、俺が苦労した話をぶち壊そうとしている」と指示していたとのこと。


どうも、保守派が期待する方向に菅政権が本格的に向かうかどうか、怪しい面がなきにしもあらずのようです。では、それを決めるキーマンの二階さんは、今後どうなるのか…。大下氏によれば、「二階さんは幹事長としてもう一回選挙をする。次の次はやらない。せっかく作った政権だから、それを見届けるまではやる。」


では、解散総選挙はいつ…?巷では、安倍総理辞任後、自民党支持率が急上昇、麻生政権時のような「追い込まれ解散」の轍は踏みたくない、野党もまだ盤石ではない、新政権へのご祝儀…といった要因から、10月の総選挙が既定路線とされています。ただ、自民党に何十年も務め、自民党政治の裏表を経験してこられた田村重信氏が私との対談で過去を総括した言葉は、「政界は一寸先は闇というのは本当にそう。何が起こるかわからない。」。


このコロナ禍のときに「国民から何が選挙か、でドーン。」いくら支持率が高いからといって、党利党略で解散を打てば、状況はいっぺんに変わってしまう…確かに最近でも、党首のたったひとことで「希望」が「絶望」へと一変したというようなこともありました。


大下氏の見方は、「二階さんが最長幹事長になった前の日に、二階さんと二人で祝った。解散はいつ?と訊くと、二階さんは『お金の面でも何事でも十分に用意ができている。いつでもOK、すぐにでもやれます。』これは早いという意味ではなく、『幹事長として用意はできている』という意味。あとはコロナの問題。10月の解散は、今回党員投票をしなかったこともあるから、少し早い。今年の暮れころにコロナが100人台、50人を切ると、年明け冒頭解散では…。いつやるということは頭の中にはなく、いつでもやるということ。新内閣の顔見世興行もして、来年の1月中にということか。それで菅政権はさらに強くなる。党員投票が入っていないなら、全国民からの支持で堂々と勝って、ということになる。」


前述の西村氏は、世論調査で安倍政権への評価が高いことについて、「意外と日本人は賢い。どの調査も70%ぐらいが評価しており、これはすごい数字。論理的に考えれば、『病気治ったら次やってよ』という声。国民から澎湃としてそういう声が湧きおこるのでは。」


●菅政権の誕生は次なる日本への選択になるのか

その安倍氏をバックにしているという意味でも、菅政権は国民の支持を得られる強力な政権ということでしょうか。しかし、こうして国民が菅政権にお墨付きを与えることになるとしても、では、それによって有権者が日本の次なる国家像を選択することにつながるのかといえば、とてもそうは思いにくいものがあります。


今回ご紹介した大下英治氏は、私が最初に政治に出るときに決断の肩を押した方。「男は決断だ!」。以来、何かとお世話になってきました。政界の裏を熟知しており、やはり政治は人間ドラマそのもの、人間関係と怨念、情念(男の嫉妬?)で決まる世界であることなど、学ぶことが多かったと思います。良くいえば、これだけ人間力が問われる世界はない。


ただ、よく考えると、永田町の人間関係で大事なことが決まる政治がいつまでも続いてよいのか…。本当は、民主主義の原点に返り、国家のために真に有為な人材を国民が選べる政治を創らねばならないはず。誤解を恐れずにあえて言えば、今回の総裁選で政界の人材不足がさらに露呈したように感じるのは私だけでしょうか。


いずれにしても、新政権のもとで日本はどう変わるのか、変わらないのか…、このことにもぜひ、思いを巡らせたいものです。

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